「もう更生したんだから昔のこというなよ」は通らない
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テレビのニュースを見ているといわゆる広域強盗事件の容疑者の日本強制送還の話で大騒ぎしていました。
この事件は交流サイト(SNS)を通じて実行役を集めたり、「ルフィ」と名乗るボスがフィリピンから犯行を指示したりと、まったく新しいスタイルの犯罪であることが注目されています。
そしてこの「ルフィ」ですが、今回、強制送還される容疑者の1人 渡辺優樹容疑者であるとされています(複数の人間が「ルフィ」を名乗っているとの話も)。
ところで、皆さんは兼近大樹さんという芸人をご存じですか。
漫才コンビ EXITのボケ担当でピンクの髪のわりとイケメンの男性です。
この彼が若い頃に「ヤンチャ」をしてたんですね。
売春防止法違反で有罪(罰金刑)、窃盗容疑で逮捕(不起訴)等。
ただ、これらのことは自ら認めていますからいいのですが、最近、上記の渡辺優樹容疑者とも関係があったらしいことがわかり一部で話題になっています。
彼は、10年以上前に札幌で起きた金庫強盗事件で渡辺容疑者らと一緒に逮捕されたものの後不起訴となり、釈放されたのことです。
これについて、兼近さんはユーチューブチャンネルで生配信を行い、「ルフィ」との接点を認めた上で、10年以上連絡を取っていないことを強調しています。
しかし、その後、兼近さんと相方りんたろ―さんが出演するCM動画は削除され、出演予定だったイベントも土壇場で中止になりました。
こうした状況に、吉本興業の大先輩である松本人志さんは、「兼近に頑張ってほしいなー」とツイートし、たむらけんじさんも「罪を償い、反省し、今、頑張ってる奴を受け入れない日本であってはならないと僕は思う」とフォローの声を上げています。
兼近さんは自身の将来について「結婚は良いかもしれないですけど、子どもですね。僕が捕まってから11年たってるんですけど、人殺しとか女の子を自殺に追いやったとか言われる。やってないんですけど、事実を言われても子どもは傷付くと思う。調べたらすぐ出ますし。
自分の親がこういう人だって、今、俺が胸張って言えない。なので、自分が胸張って『俺はこういう人間です』って自信を持てた時に、子どもにも胸張って伝えられるので、その日は今は来る気がしません。自分が正しいことしてるとも思っていない。子どもを作ると世の中の人から攻撃を受けるし、その理由を作ったのは自分自身」と語っています。
これに対して、お笑いタレントでジャーナリストのたかまつななさんは「自分の経歴ゆえに子どもは虐められるから、今は持ちたくないという言葉が虚しかった。更生できる社会であってほしい」とツイートしています。
また、ネット上では将来に対してそこまで十字架を背負う必要があるのかという意見もあります。
ううむ、残念ながら、十字架は一生背負わなければいけないのです。
罪を償ったのだからいいだろうと思うかもしれませんが、罪は償えても、やらかしたことは消えません。
罪を犯した人間は他の人たちと比べて遥かに品行方正でなければいけない。
ちょっとでも、おかしなことをすると必ず昔のことを掘り返されます。
世間とはそういうものなのです。
今はデジタルタトゥというものもありますから、絶対に消えないと思った方がいいでしょう。
さら、厳しいことをいわせていただくと、反感を覚える人もいるとは思いますが、一度でも犯罪に手を染めた人間は同じことを繰り返すことが多いのです。
心が揺らぐことは誰にでもあります。
しかし、実際に悪事に走るか、走らないかの境界は普通、想像するよりも遥かに高く、なかなか越えられません。
これを越えられる人間はもともとそういう資質を持っているといっていいでしょう。
そして一度越えると今度はより簡単に越えてしまうのです。
再犯率が高い所以です。
いくら罪は償った、更生したといっても、それは状況がいいからであって、悪くなればどうなるかわかりません。
とここまで、書いていたら、兼近さんの昔のツイートが物議を醸しているとの話が入ってきました。
「よく女の子の腕の骨へし折ってたなー てへへ」
彼は吉本総合芸能学院で入学した頃に「ヤンキー弄りみたいなのされてて、ヤバいヤンキー大喜利返しみたいな返しで過激なこといえばおもしろいと思ってた」と明かしています。
しかし彼の感性がうかがえるのではないでしょうか。
彼はそういう人間なのです。
さらに過去のいじめ疑惑までが取り沙汰されています。
これも彼は否定していますが、上に書いたように世間とはそういうものなのです。
昔のことなんだからはもういいだろうは通用しません。
何度も取り上げたスシローぺろぺろ高校生も一生十字架を背負って生きていくでしょう。
彼の模倣者が何人も出てきているようですが、そういう人たちは今一度このことをよく考えたほうがいいでしょう。
では