自分と違うものは許さない、抗議だ

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今日はネットニュースを取り上げます。

ある女子大学生が発起した、10代前半の女子に人気のファッション誌「ニコラ」に宛てて、「見た目に優劣はなく、ありのままで美しいと発信することを求めます!」といったメッセージを送ろうとの署名運動がインターネット上で広がっているとのことです。

「努力してもやせられない自分はダメな存在だと落ち込んだ。雑誌を見ては『私とは逆だ』と思い、劣等感を抱くようになった。

やせていて肌が白いことが偏重される『画一的な美意識』のために、多くの子どもたちが傷つけられている」との主張。

ファッション誌のモデルが自分とは全然違うので傷ついたというわけですね。

そして、彼女はこう続けます。

「以来、容姿へのコンプレックスを持ち続けていたところ昨年、ある雑誌で『ボディポジティブ』という言葉と出合い、意識が変わった。

理想の体形を固定化するのではなく、ありのままの美しさを認めようという考え方で、欧米のファッションシーンに遅れ、数年前から日本でも叫ばれるようになった。

『プラスサイズモデル』と呼ばれる体の大きなモデルの活躍に影響され『私の見た目がダメなのではなく、そう思い込んでいただけ』と気付いた」のだそうです。

そして、思春期の女の子たちに「そのままでいい」ということを、大好きだった雑誌から発信してほしいと「as I am」運動を始めたんですね。

なるほど、なかなか結構なことです。

しかし、ありのままの美しさを認めるということは、痩せすぎの人も太りすぎの人も、一切の努力をせず、そのままでいろということでしょうか。

さらにいえば、この女子大生は写真をアップしているのですが、きちんと化粧をしています。

化粧はいいのかなあ。

ありのままとは云えないと思いますが。

まあ、確かに、昔からモデルに痩せすぎの傾向があることは否定できません。

モデルに憧れた女の子が過度なダイエットに走ることもあるでしょう。

そして、それが過食や拒食の症状に繋がることも多いようです。

しかし、だからといって、自分に気に入らない、自分とは違うからと、すべて否定し、抗議するのはどうかなあ。

そんなことを言い出したら、自分より金持ちだとか、いい大学を出ているとか、いい会社に入っていることに傷つき、抗議しないといけなくなるでしょう。

それに、「ありのまま」といえば聞こえがいいですが、本当は自分を見つめ、変わる努力もせずに、逃げる口実にしているだけのような気がします。

大体、いくら自分が「ありのまま」でいいと考えていても、周りがどう思うかは別です。

たとえば、いわゆる醜女や醜男が自分はこのままでいいと言い張っても、まず認めてもらえないでしょうね。

受け入れてくれない奴らが悪いといって抗議しても何にもならない。

「as I am」の基本的な考え方自体は悪くないと思います。

しかし、繰り返しますが、それが自分を変える努力をしたくない人間の逃げの口実になってはいけないでしょう。

では
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