マザコンのご主人の話

記事
占い
雑誌の人生相談を読んでいると、ある既婚女性んが悩みを打ち明けていました。

彼女のご主人がどうしようもないマザコンなんだそうです。

なんでも、ご主人は家の預金通帳を実家に預けているんですね。

それから、毎日、実家に寄る、実母の勧める米しか食べず、服(なんと下着まで)も母親が買ったものしか絶対に着ない。

その上、アイロンも母親にかけてもらい、奥さんには掛けさせない、といった具合です。

しかもこのご主人は自分はマザコンではないと言い張ります。

しかし、彼がマザコンでなかったから、一体だれがマザコンなんでしょう。

大体、マザコンの人たちというのは自分では認めません。

やはり恥ずかしいと思っているんでしょうか。

母親を大事にして何が悪いんだ、誰にも迷惑を掛けていないという反論を聞いたこともあります。

しかし、実際に奥さんは嫌がっていますからね。

それに嫁姑の問題は、姑と嫁の争いになったときに味方をしてくれないだけならまだしも、一緒になって嫁を攻撃したりすることから起きます。

そのくせ、多くの場合、介護が必要になったときは、自分は何もせずにすべてを奥さんに押し付ける。

女性に聞くとほとんどがマザコン男性は嫌だと言います。

しかし、ご主人のマザコン振りに辟易したはずの女性も自分の息子にはものすごく甘くて、マザコンにしてしまうなんてこともよくあります。

勿論、男性に責任がないわけではない。

日本では父親はほとんど家庭を顧みませんから、母親と息子の関係が密になり過ぎていることに気が付かないんですね(あるいは知らん振りしている)。

女性の方は付き合っているときに相手がマザコンではないかよく確かめたほうがいいでしょう。

結婚してから後悔するのが目に見えていますからね。

マザコンの見分け方で、一番簡単なのは、下着は誰が買っているかを聞くことです。

いい年をして母親が買ったパンツを穿いている男性はヤバイかも。

女性にも当然ながら母親とすごく仲がいい人がいるでしょうが、なにか男性のケースとは違うような気がします。

なんと言うか、マザコンの場合は、性的な匂いがするんですね。

昔、読んだ本に、母親は息子の下着を選んで着させることによって、セックスを管理しようとすると書いてありました。

いつまでも息子を自分の膝の下に置いたり、さらにはその相手になる女性に対するアピールと言う面もあるんでしょうね。

マザコンを難しく云うと、エディプスコンプレックスと言うことになります。

母親を確保しようとの強い感情を抱き、父親に対して強い対抗心を抱く心理状態の事です。

元々はギリシャ悲劇からきています。

それと知らずに父親を殺し、母親と結婚した王様の話です(最後は彼は自らの目を潰してさまようという悲惨な話ですが、なにかをほのめかしているような)。

これに対して、女性にはファザーコンプレックスがあります。

難しく云うと、エレクトラコンプレックスですね。 

女の子が父親に対して強い独占欲的な愛情を抱き、母親に対して強い対抗意識を燃やす状態のことです。

これも父王を殺した母親に復讐するというギリシャ悲劇の物語から来ています。

しかしどうなんでしょう。

私には女性のファザコンは男性のマザコンほど酷くはないように思えます。

とはいえ、程度の差はあれ、すべての男性、女性がこうした傾向を持っていることは間違いないでしょう。

しかし、それを乗り越えていくことが大人になるということではないでしょうか。

いずれにしても、本人はともかく、そんな人間と結婚した男性または女性はいい迷惑ですね。

参考までに書いておくと、親子関係のキーワードとして、阿闍世コンプレックスというのもあります。

これは母親と子の間における葛藤が人格形成上現れるというもので、日本人が唱えた説です。

詳しく説明するのは大変なので、興味がある方は自分で調べてください。

では。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す