「生命よりも大事なもの」-誇りと愛国心

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今日もウクライナ危機関係の話を続けます。

評論家の橋下徹氏がロシアのウクライナ侵攻について以下のように述べています(ネットニュースの記事を参考にしています)。

「祖国防衛のために命を落とすと言うことが、一択になるということは僕は違うと思うんですね。

いまウクライナの方々が、命をかけて戦っていることには、本当に敬意を表しますけれども、本当にそれだけなのかと。

むしろ僕は、『日本においでよ、いったん逃げておいでよ』と。

戦況が有利になれば交渉が有利になると言うのだけど、その間にウクライナの人たちがどれくらい命を失うのか。

日本がかつて太平洋戦争でそういう時があったわけじゃないですか。

もう少しある意味ずる賢く考えれば、プーチン大統領はどこまで生きられるんですか。

いま70歳ですよ、あと30年も生きられませんよ。

それから、西側諸国が経済制裁をやっているというのであれば、ロシアの瓦解を狙っているのであれば、ロシアが瓦解するまで少し国外で待避してもいいじゃないですか」

そして、その少し後にテレビ朝日の玉川徹氏も以下の同様の意見を開陳しました。

「今後戦争が長引くことでウクライナの犠牲者が増えていきます。

民間人の(犠牲が)桁違いに増えていく戦争になる可能性が高いと思うんですね。

戦力は圧倒的にロシアの方が上なわけですよ。

こうなってくると、ウクライナはここまで勇敢に戦っているわけですが、どこかでウクライナが引く以外には、桁違いに死者が増える。

死者が増えないようにするのは指導者の大きな責任ですから。

誇りを持って戦っている事態ですが、引くということを考えないと」

玉川徹氏の意見は橋下氏の意見にかなり似ていますが、パ〇ったのかな。

それはいいとして、二人とも、なんというか、恐ろしいほど怯懦で、誇りのかけらもない上、意味不明の楽観的考えに満ちていますね。

大体、敬意を表するなんていいながら、実際にはウクライナの人々を馬鹿にしているでしょう。

さらには、玉川氏は日本の過去の戦争で亡くなった人まで侮辱している。

一体、ウクライナがロシアに降伏すれば、全員の命が助かる保証がどこにあるのでしょう。

降伏後に待っているのは、粛清の嵐と恐怖政治しかありません。

そして、ウクライナの人々は祖国を失ってしまうのです。

実は、彼らは過去にホロドモール(※)を経験しています。

「※ホロドモール(Holodomor, Famine Genocide:1932年から1933年にかけてウクライナ人が住んでいた各地域でおきた人工的な大飢饉である。飢餓テロや飢餓ジェノサイドなどとも呼ばれる。

ウクライナ人たちはソ連政府による強制移住により家畜や農地を奪われ、更に少ない食料を強制的に収奪された結果、大規模な飢饉が発生し、数百万人の餓死者を出したほか、その後のウクライナ人の出生数が大幅に抑制される等の多大な悪影響を及ぼした。

この大惨事は、当時のソ連の最高指導者ヨシフ・スターリンによる計画的な飢餓ではないかとする議論が長年続いていた。

2006年、ウクライナ議会は「ウクライナ人に対するジェノサイド」であると認定した。また、米英など西側諸国においても同様の見解が示されており、ソビエト連邦による犯罪行為であるとしている」(出典:Wikipedia)

これを知っても、簡単に降伏すればいいなどといえるのでしょうか。

また、強大な国の侵略に抵抗もせずに降伏してしまったら、今後、力の論理が世界を支配するようになるでしょう。

そうなれば軍事大国はやりたい放題になります。

これに対抗するためには各国は軍事力補強に走るしかありません。

当然日本も現在の数倍、数十倍の軍事予算を組まなくてはならなくなるでしょう。

核兵器装備も避けられない。

また、「生命よりも大事なものはない」についてですが、当然ながら、生命よりも大事なものはあります(人によるでしょうが)。

右翼呼ばわりされるかも知れませんが、それは祖国と同胞を守るという矜持です。

それがこの二人にはわからないのでしょうね。

申し訳ありませんが、両氏の意見は、ウクライナ問題を他人事と見る、平和ボケした人間の戯言といかいいようがありません。

おそらく前に書いたような、世界でもっとも愛国心の薄い日本人の代表なのでしょう(私の過去の記事「ウクライナ危機と日本人の愛国心」参照)。

それとも、単に逆張りは格好いいと思っているだけなのかな。

まさかとは思いますが、何らかの思惑が裏に隠れているとか。

では
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