高卒で教員免許を取得する方法2選!

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初めまして。
教員という仕事にあこがれ続けている私です。
これを読んでくださっている方も少なからず、「教員」「教職」という仕事に興味があるのではないでしょうか?

実はもともと大学に通って教職課程を履修していたのですが、やむを得ない事情で退学し、そこからは社会人として過ごしていました。
ですが、教育関係の仕事が一番楽しかったのと、実習で出会った子どもたちや先生方のことが忘れられず、再来年の春から通信制の大学に入学し、中高教員免許を取得しようと考えています。

しかし、調べてみるとどうやら「高卒でも教員免許を取得できる方法」があったので、もし同じ考えの人が居たら、と思いこのブログで共有させていただきます。参考になれば幸いです。

①特別免許状を取得する。

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特別免許状とは優れた知識経験等を有する社会人等を教員として迎え入れることにより、学校教育の多様化への対応や、その活性化を図るため、授与権者(都道府県教育委員会)の行う教育職員検定により学校種及び教科ごとに授与する「教諭」の免許状。(昭和63年に創設)
優れた才能や経験がある社会人を教員として採用し、教育界に新しい風を吹き込むため、開設されたのが「特別免許状」制度です。
では、「優れた知識経験」とは一体どのようなものを指すのでしょうか?
・学校又は教育施設における教科に関する授業に携わった経験が、最低1学期間以上あること。
・日本国内にある幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に対応する外国の課程と同等の課程を有するものとして当該外国の学校教育制度において位置付けられたもの。
・日本国内にある教育施設であって、その教育活動等について、次に掲げる団体の認定を受けたもの
①アメリカ合衆国カリフォルニア州:ウェスタン・アソシエーション・オブ・スクールズ・アンドカレッジズ(略称 WASC)
②アメリカ合衆国コロラド州:アソシエーション・オブ・クリスチャン・スクールズ・インターナショナル(略称 ACSI)
③イギリス国ハンプシャー市:カウンセル・オブ・インターナショナル・スクールズ(略称 CIS)
④スイス民法典:国際バカロレア事務局(略称 IBO)
教科に関する専門分野に係る勤務経験等(営利企業やその他の法人(社団法人、財団法人、NPO 法人等)、外国にある教育施設等におけるもの)が、おおむね3年以上あること。
正直、いやあるかい!そんな経験!というものばかりです。(笑)
また地区町村の教育委員会ごとに上記とは別の基準が用意されています。
東京都教育委員会を参考にしてみると
外国の教育資格の保有
教科に関する専門的な知識経験又は技能を有すると認められる資格
・修士号、博士号等の学位の保有各種競技会、コンクール、展覧会等における実績
大学における教職科目の履修
学校現場における過去の勤務経験
模擬授業の実施による評価
・・・(笑)。
それでも私にはやっぱり難しそうです。
ちなみに、この特別免許状は取得した都道府県でのみ有効となりますので、東京都で取得した場合、他の都道府県で効力は持ちません。

②教員資格認定試験

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さぁここからが本題です。

教員資格認定試験は独立行政法人教職員支援機構が年1回実施している試験で、合格すれば、教職課程を履修していなくても、教員免許が取得できます。

実は、特別支援学校の教員免許も取得できたのですが、令和5年で教員資格認定試験を休止することが発表されました。令和5年の受験資格は、令和3年度の試験を受験した方のみ、とのことですので実質教員資格認定試験で特別支援学校の教員免許の取得は不可能です。

現在は幼稚園と小学校の教員免許状を取得できるこの認定試験。受験資格は高校を卒業した者で20歳以上の方であれば、だれでも受けられます。

この認定試験は毎年7月末ごろに開催され、一次試験→二次試験の順に進んでいきます。
一次試験では、①教職に関する問題 ②科目に関する問題 があり、①教職に関する問題を6割以上取れなかった場合は、自動的に不合格となります。
また、①をクリアできた場合でも、②科目に関する問題も6割以上取れなければ、不合格です。
試験はマークシート方式と論述式両方あり、小論文のような様式で回答が必要な問題もあります。
論述式に関しては過去問は掲載されているものの、正答は公表されていない為、対策は難しいです。
人に教える職業なので、難しいのは当然ですよね。

また二次試験では講座を受けた後に「学習指導案作成」「グループ討議」「模擬授業」を行います。
学習指導案とは、子どもたちに対して何をどのようにして教えていくかという計画書のようなものです。
グループ討議は即席で決まった他の方とディスカッションをしながら、議題に対する回答を作ります。
また、模擬授業は実際の授業を想定して、試験担当者さんを前にしながら授業を行います。
すべて教員となった後に必要になるスキルですが、独学で極めるのは少し難しいですよね。最近では、LINEのオープントークや、他SNSで、同志の方が集まり、二次試験対策を行っているようです。
ナイスアイディアだと思います。

そしてこの認定試験は、合格率が約15%ということもあり、非常に難しい試験ですが、高卒でも教員免許を取得できる限られた方法です。

教員免許を取得しても「教員採用試験」に合格しないと勤務できない

ここで少し悲しいお知らせですが、この認定試験に無事合格したとしても、教員として働くためには各都道府県の「教員採用試験」の受験が必須です。
合格率は約25%前後、こちらもなかなか難しい試験です。
しかし不合格だったとしても、非常勤講師としての採用だったり等で、教壇に立つチャンスはあります。

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いかがでしたでしょうか?
何か参考になることがあれば幸いです。
もっと詳しく知りたい!などありましたらメッセージ等いただければと思います!
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