ギターを始める前の5つの疑問

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音声・音楽
ギター弾けたら楽しそうだな、始めてみようかな、と思ったけどイマイチ第一歩を踏み出せない方へ。

何事も新しいことを始めるのって大変で、「やらなくてもよい理由」を探して踏みとどまってしまうことが誰しもあると思います。
私個人の見解ですが、ギターに関して言えば、【誰でも上達できる】可能性のある楽器だと思っています。
ただ、それが楽しいと思えるか、時間を使う意義があるのかは、ある程度続けてみなければわかりません。

そんな方のために私がこれまで経験、相談された「ギターを始めるか迷っている・悩んでいる」時のよくある疑問を5つ紹介したいと思います。
少しでもあなたの参考になり、ギターを始める後押しになれば幸いです。


Q.手が小さいから向いてない?

A.これはとてもよく聞く「始めない」「上達しないと思っている」理由のひとつです。
結論から申し上げますと、全く関係ありません。小学生のお子さんでもちゃんと弾ける子は弾けます。
手の大きさや指の長さは勿論人それぞれですが、大きくても小さくても其々にメリットとデメリットが必ず存在します。
車でも、大型車は人も荷物も多く積載できますが、軽自動車は小回りもきくし、スペースもとりません。
それと全く同じで、手が大きかったり指が長い人は物理的に指が届く範囲が広がりますが、近いポジションで指が密集する場合には不利になります。
どんな手でも練習していけば自分に合った動作や奏法を次第に身につけていけるので、心配することは全然ないんです。
寧ろ、それだけを理由に始めなかったり、やめてしまうのはとても勿体ないですよ。
どうしてもという方には一般的なギターよりも小さめなギターもありますので、そちらも候補にしてみてはいかがでしょうか。


Q.もう社会人だし、今から始めても遅い?

A.私は、楽器を始めるのに年齢は関係ないと思っています。
私が受け持っている生徒さんでも会社を定年退職されて時間ができたから始められた方もおりますが、日に日に上達しております。
特にギターという楽器は、弦を弾けば音は出るし、初期費用もそれほどかからずに、家でも手軽に練習ができるとても取っ付きやすい楽器です。
また、スポーツの様に体力などの肉体年齢も関係ありませんし(行く行くはバンドを組んでライブ三昧!となると別ですが笑)、ギターを弾くのに必要な指の筋肉は普段の生活ではほぼつきませんので、何歳からでもスタートラインは一緒です。
この様な悩みをお持ちの方は少なからず「ギターに興味が出た」ことは間違いないと思いますので、とりあえず始めてみる、が大切です。


Q.音感とか全然ないし…

A.まず音感についてですが、私自身もギターを始めてしばらく経つまではほとんどありませんでした。
例えばカラオケで誰かが歌っているのを聴いて、それが合っているのか合っていないのか判断できないくらいには音感はなかったです。
音楽自体はそれまでも好きで聞いていましたし、学校の音楽の授業で歌やリコーダーなどの楽器にも触れていましたが、そもそも音感などを考えたこともありませんでした。
少なくとも音感がないことを認識している(ないと思っているだけのこともあります)時点で、普通の人よりは先に行っているので安心してください。
そして、音感はギターを練習していけば誰でも良くなります。これは私の実体験でもあるので断言できます。
意識しながらギターを練習していると自ずと「耳」も鍛えられるので、相対音感という音感が個人差はあれど少しづつ身についてくるのです。
ですから、今は何もわからなくても全く心配することはないのです。


Q.練習時間もあまりとれなそうだし、上達しなさそう

仕事や学校で忙しい方、沢山おられると思います。勿論ギターは自分で練習しなければ一向に上達はしません。
ただ、毎日ほんの少しでもいいんです。帰宅してテレビや携帯を見る時間、そんな時間を10分でいいのでギターを触ることに回してみてください。
そんなに短くてもいいの?と思われる方も多いと思いますが、最初のうちは毎日ギターに触れることが一番大事なのです。
ドレミでも簡単なコードでも何でもいいです。とりあえず10分触るを目標にしてみてください。
例えばこれを欠かさず一か月続けて、一か月前より少しだけ指がスムーズになったなとか、音がちゃんと鳴っているように聞こえるな、と自分で進歩が感じられたのであれば、それが少しづつ「楽しみ」に変わっていきます。
あと10分だけ他の時間を削ってもいいかなと思えるようになるかもしれません。
私は上達のポイントは「楽しむこと」にあると思っています。
ただ逆に10分も時間とれない、とりたくないと思われる方は今はやるべきではないとも思います。


Q.エレキ、アコギ?どれを買ったらいいの?

A.最初はアコギから!と言う方がたまにおられますが、一般的にはそんなことはありません。
まずはどちらのギターを選ぶかですが、これは練習したいジャンルによって異なります。
きっとギターを始めようかなと思うに至ったきっかけが誰しもあると思いますので、プロアマ問わず誰かの演奏を見た、好きな音楽があって、という様にそのきっかけの元にあるのがどちらのギターなのかで選択しましょう。
わかりやすく言うと、ゆずやあいみょんなどのシンガーソングライターからの影響ならばアコギになるでしょうし、バンド系の音楽や所謂ギターヒーローの影響ならばエレキで問題ないと思います。
ただ、アコギはそのまま弾くと結構響きますので、住宅事情にも注意が必要です。
さて、次はどんなギターを選ぶかですが、私はいつもこう答えます。
「自分がカッコいいと思うもの!!」
本当にそれに尽きます。好きな色だったり、はたまた形や装飾だったり、好きなミュージシャンのギターに似ているでもいいです。
出せる予算内で一番見た目が好きなものを選ぶといいと思います。音や演奏性の良さは始める時点では何もわかりませんが、見た目だけははっきり判断できるからです。
いくら評判が良いものや、店員さんに勧められたものでも自分の感性に響かなければ選ぶべきではないと思うのです。
価格帯に関しては、3~5万円くらい出せると選択肢が随分広がりますが、1万円のギターでも個人的には最初は問題ないと思っており、おこずかいを貯めるのに時間がかかるのであれば、安いギターですぐ始めた方が建設的です。
ネットでの購入でも問題ないですが、できれば楽器屋さんで自身の目で見て確かめられるとより安心ですね。
補足になりますが、稀にある本人の意思でない場合や本当に何でもいい場合は、個人的にはストラトキャスタータイプのエレキギターが何かと融通がきくかなとは思います。


さてさて、大分長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいて有難うございました。
上でも書きましたが、とりあえずやってみないと何もわからないので、難しく考えずに一度ギターを手に取ってみてください。
もしかしたら、何よりも有意義な趣味の時間を満喫できるようになるかもしれませんよ。

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