『先祖』とは

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私は古いタイプの人間ですし
先祖供養が習慣化された地域で育った生い立ちから
『先祖』について、伝いたいことがありますので
今回は、先祖の考え方を書かせていただきたいと思います。

私の祖父は、祖母が34歳で亡くなってから、
手一つで3人の子供を育て上げました。
小林麻央さんが34歳でお亡くなりになりましたが
祖母は、そのような若さで亡くなったのだなぁと
麻央ちゃんと祖母を重ねていたりします。
祖父はその後、大変苦労したのだと思います。
私の覚えている祖父は、とても慈悲深い人で、
瞳を見るだけでその慈悲深さが伝わる人でした。
祖父からは生きる姿勢で、「どう生きればいいのか」を教わった気がします。
この様に先祖と言うのは、子孫にとっては絶大な影響を及ぼす存在で
そして、同じ血が流れているという、逃れようのない存在なのです。

私の地域では先祖を大事にする習わしがあるため、
ある時、こういう出来事を伺いました。
それは母の友達の息子さんのお話です。
その息子さんは田舎を離れて、都会で板前をしていました。
付き合っていた彼女が居たのですが、その彼女が妊娠してしまったそうです。
ですが、その息子さんは籍を入れるとか、
家族に紹介するということをせずに放置していたため
その彼女は実家に身を寄せたそうです。
それを知った母の友人は、旦那さんと共に、その彼女の実家に伺い
「大変申し訳ないことをした。うちの嫁に来ていただけないでしょうか。」
と頭を下げて、息子の嫁に迎え入れたのだそうです。
これを聞いて、皆さんはどう思いますか。
母の友人が何故、その様にしたのか、理由が分かりますか?
私の地域では、先祖=子孫と言っています。
自分の子孫をないがしろにするということは、
先祖をないがしろにすることなのです。
もしも、息子の彼女が子供を堕ろしてしまったとしたら、
自分たちは先祖を殺すのと同じことをしたことになるのです。
ですから、そうさせないように、母の友人は頭を下げに行ったのです。
「それぐらい、自分と同じ血を引いた命を大切にして行くのですよ。」
そういう風に私は育ちました。

昨今、子どもを堕ろしたり、
生まれたばかりの子どもを自分の手で殺したりする事件があります。
私はそういうのを見るたびに
「自分をないがしろにしているのと同じなのになぁ。」
と思うのです。
先祖=自分=子孫
なのですから。
私は宗教でこれを学んできたのだと思いますが
いくら日本人が「無宗教」だと言っても、
このことだけは伝えて行って欲しいと
強く思います。
私の考えは古いかも知れませんが、
小さな命もあなたと同じ命
なのです。
小さな命を大切にして行きましょうね。


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