本屋大賞とは?
全国の書店員さんが選んだ、今1番売りたい本を見つけるための賞です。
書店員さんからも出版業界を盛り上げよう!ということで始まったそうです。
そのため、投票も書店員さんのみ。
運営は、本屋大賞実行委員会という、書店員の有志の方々で行われています。
多くの本屋さんでコーナーが設けられたりして大々的に扱われているかと思います。
そんな本屋大賞の2023は来月の4月12日に大賞が発表となります!
ノミネート作はみなさん読みましたか?
改めて確認するとこちらです!
・『川のほとりに立つ者は』寺地はるな
双葉社
・『君のクイズ』小川哲
朝日新聞出版
・『宙ごはん』町田そのこ
小学館
・『月の立つ林で』青山美智子
ポプラ社
・『汝、星のごとく』凪良ゆう
講談社
・『方舟』夕木春央
講談社
・『#真相をお話しします』結城真一郎
講談社
・『爆弾』呉勝浩
講談社
・『光のとこにいてね』一穂ミチ
文藝春秋
・『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒
集英社
私はこの中で3作品が既読です。
それぞれ簡単に紹介していきます!
○爆弾
ノミネート作の中で1番最初に読んだのはこちらの爆弾でした。
といっても単行本になる前の小説現代の2022.3号に全文掲載されていたものを読んだのです。
この作品は「このミステリーがすごい!」でも国内編堂々の1位を獲得!
ミステリー好きであれば読んで損はしません!
たいしたことのない些細な事件で取り調べを受ける男。
この男はとある予言をした。
最初はでまかせだとまともに取り合ってもいなかった警察だったが、その内容とぴったりの事件が起きてしまう。
次第にその予言が無視できないものへと現実味を帯びていくと、警察は予言をどうにか聞き出そうとするが、男はそんな警察を嘲笑うようにいなす。
取り調べ室内で行われる男と警察の駆け引きに、現場で奮闘する警察の緊迫感が並行して描写されるので、文字通り"目"が離せない作品です。
○方舟
こちらも「このミス」国内編4位を獲得!
私は買ったその日のうちに一気読みしてしまった作品です。
大興奮のどんでん返し!
主人公と大学時代の友人6人と見知らぬ家族3人。
森の奥にある地下施設へ迷い込んでしまった彼らは、地震によりそこから抜け出せなくなってしまう。
水が流れ込んできて水没まで残された時間は1週間。
誰かが犠牲にならなければ、ここから脱出できない。
そんな状況下でなぜか殺人事件が発生。
犯人は誰なのか。
そしてこの地下施設から抜け出せるのか。
この9人のうち、犠牲になるべき人間は?
クローズドサークルものかつ、タイムリミットありでドキドキソワソワが止まりません。
私は読み終わった後も興奮でなかなか寝付けなかったほどです。
○ラブカは静かに弓を持つ
私は普段ミステリー以外はほぼ手に取らないのですが、こちらは音楽×スパイ小説ということで購入してみました。
また、表紙がとても綺麗なブルーです。
音楽の著作権管理団体に所属する主人公は、著作権の侵犯をしている音楽教室に潜入。そこで行われる個人レッスンを受け、裁判で勝利するための証拠を集める。
そこで出会った人々との交流によって生まれる感情と、スパイとしての偽りの自分の狭間で揺れ動く主人公。
彼は任務を全うするのか、それとも、内から溢れるものに正直になるのだろうか。
深みに行けば行くほど浮上できないような、スパイとして求められるものに答えれば答えるほど、自分の中での葛藤が強くなっていきます。
目の前の人間を騙していることの罪悪感がありながらも、もう抜け出せない。
でもバレたらどうしようってなります。
ハラハラ感もあり、でもミステリーとは違ってゆるりと流れていきます。
すんごい抽象的ですが、読めばわかります笑
○私のオススメ
個人的には『方舟』の衝撃がすごかったので、もし一票を入れられるとしたらこちらですね。
みなさんもぜひ本屋大賞ノミネート作品、手に取ってみてください。
発表がめちゃめちゃ楽しみです!