透析中の食事

記事
コラム
要介護1の母が急に食べられなくなり、緊急入院したのが3か月前。
腎不全になり、退院後も週に3回、透析クリニックで人工透析を受けながら一人暮らしを続けています。

人工透析が必要な体になるとは、母自身も私も思ってもいなかったことなので、いろいろと戸惑うことがあります。

その一つが食事です。

腎不全になると、今まで体の老廃物をろ過してくれていた腎臓が働かなくなるので毒素が体内にたまります。その老廃物をろ過するために人工透析を受けるのですが、健康な時には気にしていなかったカリウムやリン、たんぱく質、塩分、水分などを必要以上に摂らないように気を付けないといけません。

これが大変なことなのです。

一人暮らしだった母は、今まで大きな鍋で野菜やお肉を炊いて、何日も同じものを食べる、お漬物が大好きという食生活で、偏った食生活を送っていました。「一人やからええねん。」というので特に口出しはしなかったのですが、透析をしているとなるとそうはいきません。

入院中に栄養士さんから栄養指導を受け、なんとなくはわかったつもりだったのでしょうが、いざ退院すると、何を食べていいのかわからない。
ということで、一日摂取量がカリウムは1500~2000mg、リンは800mg、たんぱく質は60g、塩分6g、カロリーは1600mg、水分は800mlという制限の中で食事を作ってみることにしました。

食材の重さをはかって、栄養成分表をみてそれぞれの栄養素を計算します。大変な作業でしたが、数日やってみると、この食材はカリウムが高いからこれぐらいとか、この食材はたくさん食べても大丈夫とかがなんとなくわかってきました。

その結果、
1.いろいろな食材を薄味でまんべんなく食べる
2.一度に同じものをたくさん食べない
3.減塩みそや減塩しょうゆ、減塩の調味料は意外とおいしい
ということがわかりました。

退院直後は食欲もなくて、寝ていることが多かった母ですが、食べ方のコツや調理法を学習し、今では加減しながらですがオリジナル料理(?)を考案できるまでになりました。もともと食べることが大好きで、食事に興味があったからでしょうね。
食材や料理法を書き出すことで、反省点から次はこうしようと、ひとりPDCAサイクルしています(笑)

透析に通っていると、体重測定は毎回しますし、血液検査はしょっちゅうあります。なにか隠れて食べたり飲んだりするとすぐにばれますよね。
あまり細かく言うと嫌になることもあると思うので、つかず離れず、見守っていきたいと思っています。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す