お盆が過ぎて、また日常が戻ってきました。
私は子供のころから、お盆って不思議な空気が漂う時期だな~
と感じていました。
普段は県外に出ている人が帰ってきたり、
ご先祖様たちをお迎えするために、家の中に綺麗な盆提灯を灯したり…
色々な意味で、日常と非日常、現実とあの世が交差する、
境界が無くなるような感じがしていたものです。
お盆期間について、占星術家のマドモアゼル愛先生も、
同じ見解を述べられていました。
「日常の中に、あちらの世界が降りてきたような不思議な時間」
という表現、まさにぴったりです。
海王星は「霧がかかったような、曖昧で不透明な様」や、
幻想的、魔術的、芸術とも深くかかわる星です。
愛先生いわく、「海王星の見せてくれる幻想は美しい」。
これは、日本の高い映像文化、美的装飾、
春のお花見の時期のライトアップ等にも通じそうです。
夜のお花見って、何だか別世界に入り込んだような、
ぼーっと幻想的な美しさを感じます。
また、新海誠監督に代表される日本のアニメ…
まるで実写世界のような綺麗な映像の世界・・・
「こういうことが、現実にも起こりそう」
と錯覚させてくれるような、夢を持たせてくれる力が、
海王星的だと感じます。
その一方で、海王星は「騙し、騙される」幻惑、といったようなネガティブな作用も持っています。
薬物、ドラッグといったキーワードもあるように、
何かに耽溺し、依存し、溺れてしまう、
現実を見失うといった怖さがあります。
薬物の問題で逮捕されてしまう有名人のホロスコープを観察すると、
海王星の相が多かったり、「強烈に作用しすぎる」相が出ていたりします。
(もちろん、これらの相が出ていたとしても、全ての人が同じ結果になるとは限りません)
愛先生は、
「海王星のもたらす幻想の世界をないがしろにしてしまったら、
大きな発展も得られない。海王星は、心に夢をもたらしてくれる救済の星」
とおっしゃられています。
夢は、心を守るクッションのような優しい力を持ちますが、
入り浸るとあまり良い事にはならなそうです。
綺麗だなぁ・・
と、堪能した後は、また現実世界に戻って、
ヨシ、良いものを見たからまた勉強や仕事頑張るぞ、
という、あくまでも自分の日常を大事にする姿勢が
一番良さそうです。