自分に合った収納を考える②うっとりの罠

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こんにちは。

自分に合った収納とは?

今日も考えていきましょう!
「うっとり収納」
「うっとりするくらいきれいな部屋にしたい」という言葉を、お客様から聞くことがあります。

うっとりする部屋、というと、
私は猫足の白い家具、毛足の長い絨毯、白や淡いピンク(とはいえメルヘンというより大人っぽいくすみがかった感じ)、いい匂い(アロマというより香水)。。。

大人女性のちょっと豪華なかわいいお部屋を想像します。

とはいえ、この部屋が私の好みかというとまるっきり違うんです。

今思い描いたこの部屋は、「万人と言わずとも多数の人が、うわ~素敵な部屋だね~うっとり~(ハート)」というのではなかろうか?という私の想像の産物なのです。
なので、あなたの思ううっとりとはきっと全然違うのではないでしょうか?

実際、私自身が好きなのは「シンプル」「植物」「ナチュラル」「木」「あたたかみ」です。
(学生のころインテリアの授業の講師が、「ナチュラル」「シンプル」が一番難しい。際立った特徴がすくないから。と言っていたのを思い出します。うっとり、ではない気がするんでしょうね。。。。)

あなたの思う、うっとり収納、どんな感じでしょう??
今回は、うっとりの罠についてお話します。

そもそも、同じ言葉でも、思いつく情景や詳細は人によって全然違うんだよ、ということは、前回「すっきりの罠」でお話しました。
私の描いたうっとりは、自分のあこがれですらなく、「うっとり~とかいう人、こんなの好きなんじゃない?」という偏見なんですよねw

さて、ここからが今日の本題。

うっとり収納を目指すあなたに質問です。
思い描いたうっとり収納、あなたは使いこなせますか?

白い収納BOXがずらっと並んだ食品庫。
おしゃれなフォントを使った英語のラベル。
繊細なカゴに入れられた旬のくだもの。
物はすべてかくして、目につかないように。

白いBOXは中身が見えません。在庫や内容量を把握できますか?
おしゃれな英語フォントは理解するのに多少なりとも頭を使います。ひとつひとつは小さくても溜まると膨大なストレスとなります。
繊細なカゴは取り扱いが難しい。湿気でかびたり変形変色もありますし、お手入れが必要です。
物をすべて扉や引き出しに隠すと、「なかったこと」になるタイプの人がいます。収納がガラガラなのに床にモノがいっぱいの人はいませんか?もしくは収納がパンパンなのに、中身がわからない、使っていない、という人。

実はこれって自分の使いやすさと理想、どちらをとりますか?という優先順位のお話なんです。

うっとり収納は素敵です。
毎日見る場所が美しいと気分良く過ごせそうです。

しかし、それは使いこなせれば、のお話。

使いこなせない収納は、時間とともにチョイ置きの山になります。
ラベルを読むのも面倒で適当にBOXに放り込んでしまうと、もう何が入っていたのかわからなくなってしまいます。
何がどこにあるかわからないので、ないと思って余分に買ったり、あると思ってたのになかったり。適量管理もできなくなります。
くらしの質が落ちてしまいます。

うっとりを目指すことを否定するわけではありません。
うっとりを目指すことで、片づけへのモチベーションを維持できる場合もありますし、毎日使う場所をうっとり収納にすることでキレイを保つ意識を高く持てるというメリットもあります。

ただ、片づけられないと悩んでいる場合は、より手の届きやすい「ストレスフリー」を目指してみませんか?
うっとりを目指すのは、片づけ後のくらしをランクアップさせたくなってからでも遅くはありません。

そして、私自身はうっとりするようなインテリアの中で気を張って暮らすよりも、身の丈に合った使いやすいお部屋でくつろいで過ごすのも悪くないんじゃないかなと思っているのです。

それでは、片づけで楽しい暮らしを。

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