選挙の当落の占…五行易師弟問答を読み解く

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占い
竹花です。

久しぶりにゆっくりできると、お酒を飲みながら(最高の時間!笑)昨夜はたまってた録画を観る事にしたわけです。まずは先週の❝孤独のグルメ❞(テレビ東京)…Seasons9が、最終回だったのですねぇ。
(ちょっと前に代々木にできたナポリタン専門店、今度いこう)

さて。
自民党総裁選、候補者の一人の画相&気色を描き起こそうと思ってましたが(高市早苗が次期総裁と匂わせ記事を前に書いた。その第二弾)、その前に、断易選挙占!お疲れ気味のため先達の胸をお借りします('◇')ゞ

『諸口流奥義 五行易師弟問答』(藤田善三郎/太玄社)

断易の占例が316紹介されており、実は全て読みきれていないため、書き写しながら考察を試みてみたい。
()内は竹花の注釈です。

第十五 選挙の当落の占
寅月辛丑日(辰巳空亡)に、現職の議員が選挙の当落を占い、遯卦の不変を得るが如き。

螣   父戌土
勾ㅤ ㅤ兄申金 應
雀ㅤ ㅤ官午火
龍ㅤㅤ 兄申金
玄寅财 官午火 世
虎子孫 父辰土

選挙の当落の占は、財(カバン)と官(ジバン)と父(カンバン)を重視するのであるが、此の卦は官星が両現しており、世に午火の官星が臨むのは現職の官を現すのである。月建に臨む寅木の妻財が世の下に伏しており、伏して世を生じて官を生ずるのは、選挙費用も充分に有って金に恵まれている象である。

用神は日から弱く、月からは生じられ、強い。
原神は月併。
伏せは四値から干渉されない。飛神を生じるのは良くないとする意見もあるが、世爻に伏せている場合は問占者が気にしていたり、既に持っているものを意味していると考えます。

この妻財…お金も意味しますが、❝我が剋すもの❞であるところから、使役する対象つまり選挙を回している関係者全体を意味しているかもしれない。秘書、選対事務所、後援会とか。ボランティアも含むかな。

そしてその活動力は弱くない。子孫が合起するし。

と、ここでハタとする。
合起。
冲起暗動その他、何かしら特殊な動きをする爻には、絶対に注目するようにしてます。その占の「肝」が示されている事が多いからです。

子孫の飛神は父母。選挙占の場合はその人の主張、マニュフェスト等を意味する。二つ出ている場合は、より問占者に近い方にヒントがあるのですが。
(なんと~空亡してるじゃないの)〇o(´^`)o
つまり政策とかその辺りがいまひとつ弱いわけ。
そして、伏せていた子孫が堤抜してきて(表に出てきて)、そのまま世爻を冲剋してくるじゃないの…。

選挙占でいつも真っ先に扱うのが官鬼(金)なのだけど、子孫(火)は官鬼にとって忌神(火剋金)です。
隠れていたものが表に出て来る。

「いやでも他の候補者が月破で凶を受けてるし、多少もたつくだろうが大丈夫では?」とも思いましたが、それは囚われ過ぎ、兄弟に。
全ての爻をみるのはナンセンスではと思っていて。よほど特徴のない卦であった時に見るくらいです
それより忌神がわざわざ堤抜してくることの重要性を考える。

そして卦を眺めれば眺めるほど、この人多分だめだという感じなのである。

但、卦中に父母が多現するのであるが、初爻の父母の墓である辰土が空に落つるのが宜しからず、父母とはその人の政見であり旗印である。其の墓庫が不鮮明な象であり、亦、其の下に伏する子水の子孫が日辰から合起されているのである。子孫とは剝官の神であり(そうね~)、古より「空下の伏神は引抜し易し」と謂い、この子孫が合起されて午火の官を冲剋するのである。

やっぱりそう来るよねぇ。そして、

月建が世を生じて宜しきを得るとも謂えるのであるが、月建とは年長者の支持であり、日辰が空下の子水の子孫を合起するのは、日辰の若い人々の声援を得られないことを現してるのである。果してこの人は資産家であり、大勢は有利と見られていたのであるが、時の流れというべきか、若い世代の支持を得られずに惜敗したのである。

という事です。

月建が年長者を、日辰が若い世代を意味する。
興味深い。年長者とはつまり以前からの支持層であり、従来の政策が「今の」有権者を向いていなかった。なので不支持のパワーが圧倒して消し去られてしまった…と、私なら解釈するかもしれません。

選挙占や試験占やってると、ただ当落を中(あて)ても面白くない。
でも何かフックがないと、自分の力だけでは拡がっていきません。
そんな時、断易の達人の占断例は、大変勉強になります。

四値と世爻、用爻etc…鬼神の伝えんとしている事、一人でも自在に読み取れるようになりたいものだわ。
ということで今日は失礼します。いつもお読み頂き、有難うございます。
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