京都のちょっと変わったお土産に

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先日、テノール歌手、ベルカントの貴公子 マキシム・ミロノフさんのコンサートに出かけてきました。そして、オペラなんで、玉ちゃんが晴れ着を着ていきたいといい、日本髪を結っていきました。
 子供の鑑賞は無料だったんですけど、今回は贅沢なことにS席!
 アットホームなホールの舞台近くの正面でダイレクトに歌が聞けて嬉しかった!ミロノフさんがサービスで歌ってくれた、ミロノフさんお気に入りの日本の歌・北原白秋の「この道」を歌ってくれた時には、自分たちの母国語で歌われることで、ミロノフさんの声がどれほど美しいのかがはっきりわかって、母を懐かしく、恋しく思うこの歌の味わいに、涙が止まりませんでした。
 ミロノフさん、相手の国の言葉を大切にする重要性を歌を通して、気づかせてくれました。言葉は、心をつなぐツールなのだ、と。

 初来日のミロノフさんも京都の観客にとても喜んでくれて、アンコールに何度も答えてくれ、なんと、4〜5曲を終了後も歌ってくれる大サービス。
 コンサート会場は感動の嵐。余韻を楽しみながら、満足感いっぱいで帰宅しました。本当に美しい芸術を味わうと、自分の次元も引き上げられるような気がします。

 これまでも、子供無料を利用して、相当数の一流の舞台を子供達に見せてきましたが、きっと深いところでこういう体験が、子供たちの感性を育ててくれていると思います。
 知識を蓄える、情報を引き出す、これらはAIに置き変えることができるけど、A I に人の感情は分かりません。文章だって、均質化したものしか書けない。面白くない。だから、AIは人間の芸術活動には永久に勝てないのです。

 だからこそ、機械に仕事を奪われる時代に生き残る今の子供達に、教育として、今、絶対的に必要なのは、テストで測れる学力よりも、何よりもまず、テストで数値化できない分野、文化・芸術活動なんですよね。
 それは美しいものを見て、美しいと感じられる感性。
 100均のお椀と、陶芸家が作ったお椀の違いがわかる感性。
 何にもない空間を見せられた時、単なる殺風景なのか、それともそれが引き算の絶妙さなのかがわかる感性。
 枯山水を見た時に、無限の宇宙を見るか、単なる砂で作った造形に見えるのか。一部を挙げましたが、そういうのがこれからの子供の未来の質を分けるんですよね。
 例えば京都の観光ガイドでも、音声ガイドやGoogleで調べると簡単に出てくることを語る人は、必要なくなるでしょう。ガイドブックに載ってることを聞くなら、ガイドを雇う必要がないからです。看板を読めばわかるからです。
 でも、さまざまな情報を咀嚼して、自分の感性を使い自分の見方から歴史の解釈や創造ができるガイドは、お金を払ってでも会う価値がある。
未来のお客さんたちは、その人が作った創造世界を味わいに行くからです。
これから先は、未来に存続する全ての仕事が、人が行う仕事の一切が、一斉に創造活動になるんですよ。想像できますか?

算命学もおんなじですね。算命学の鑑定学校で教わることは、ネットで調べれば、誰か必ずアップしている人がいるし、教科書だってメルカリで売っています。でもお客さんは、Google検索では絶対に出てこないことを知りたくて、鑑定士に依頼するわけですよね。それもある意味で、鑑定士の創造物です。

 クライエントさんが言ってくださる言葉で痛感しますが、問合せ対応の時「もし急ぎの鑑定でしたら、他の所の方が早く対応していただけると思いますよ」って言っても、クライエントさんのほとんどの方が、「Jemmyさんじゃないと意味がないんで、待ちます。」って言ってくださるんですね。
 すごくありがたいことだと感謝すると同時に、すごい人たちだと思います。
クライエントさんは、自分が何を受け取ろうとしているのか、というのを明確にしっかりとわかっているんですね。その感性がある。
 クライエントさんたち自身が、次世代に向けて大きく進化しているんです。

 自分だけではなく、そういうことがあちこちで世界の当たり前になると思います。その人だからこそできる仕事、言い換えれば、その人じゃないとできない仕事。そんな働き方ができる人に、未来の仕事は集まると思います。

 だからこそ、今の子供の最新教育は、五感を使い、手足を動かし、人間しかできない創造活動能力を育てる、芸術・文化活動の方なんです。
 別に子供の学校のテストが80点でも、うちは全然気にしません。
それより、「今日は、何を感じた?どう思った?何が一番良かった?」
この質問の繰り返しですよ。
 ありがたいことに京都の今の公立の教育には、芸術文化歴史共同体を大事にするカリキュラムがたくさん含まれています。多分、他県にはこれほど手厚い環境はないと思います。京都の問題は、悪徳不動産業・賃貸業の暗躍ぐらい。
京都の人はもっと良い時代を知っているのか、市政に不満があるようですが、東京のある市でもっとひどい行政サービスを受けてきたわたしたちからしたら逆の目線なんですけどね。

 それはそうと、今日は子供たちに着物を何度も着せる上で知った、意外に優れものの舞妓さんの専用品をご紹介しますね。お土産になる舞妓さんグッズってよーじやさんのあぶらとり紙だけじゃないんですよ。w

 京都に来ると、駅のお土産コーナーで定番の土産をかう人も多いでしょうけども、四条や三条にくるなら他であんまりみない、ちょっと変わった京都のおすすめ土産を紹介しようと思います。

それがこちら。日本髪を結う時に元々使われているものなんですが、要するに和製スティックヘア・ワックスです。天然植物油と蜜蝋で作られてて、髪の毛を適度に固めるヘアワックスと同じ扱いです。
 柔らかさをNo.で選べるんで、気温によって好みの柔らかさを選びます。
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歌舞伎とか舞妓さんとかは、おしろいやどうらんを塗る前に、この歌舞伎油を手に取って、あっためて、顔に塗って油膜を作って化粧下地にしてる。
 その上から化粧品を塗るから、毎日化粧しても肌荒れしなくて済むんだそうです。
 でも、現代人が使うなら、普通にヘアワックスで良いと思います。後毛をまとめる、マトメージュっていうのがあるんですけど、そんな使い道です。
京都でお土産によく選ばれる、高級クシ、つげぐしですくと馴染みが良いです。値段は千五百円くらい。同じような用途で、八百円くらいなのは、こっち。

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 写真だとデカく見えますが、どっちも手のひらサイズで小ぶりです。
子供の髪を結う時に、ちゃんとセットできたので「あ〜やっぱ、専用品は違うわ」と納得の使い勝手でした。つけすぎなければ、落とすのもそんなに苦労しなかったです。
 あと、こちら。舞妓さんのお化粧って、口紅と目と眉毛を赤で描くじゃないですか。その赤いやつって、これ一本で全部まかなってるんだって。
実際かなりちっちゃい印象なんだけど、資生堂、こんなの出してたんですね。
五百円くらいだったと思う。

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人工着色料なので、子供の口には入れられないけど、実際の舞妓さんはこれを水にといた筆で、口に塗る。そして、同じ紅で目尻も眉毛も描くんだって。

子供の着物のメイクをするのに、なんか物足りないと思い、玉ちゃんの目尻に描いてみたら、なるほど、でした。肌がすごく白く見える錯覚を起こしてくれるんですよね。アイシャドウより全然いいじゃん。
で、この紅の良いところは、一旦乾いて仕舞えば、擦っても落ちないところ。
だから、着物を汚さないんですよね。

 フツーの化粧品の紅だと、ぶつかったりして他に色移りしたら嫌だなぁと心配になるところが、舞妓さん専用品はそういうことがないんやで、って京都のおばあちゃんが言っていました。


 京都でこれらを売っている場所は、二つ知ってて、一つは四条河原町の「左り馬」というお店。ここは舞台用の化粧品が色々売っているので、役者さんが買いに来たりする専門店と言ってもいいのかな。
 つけひげ、とか、血糊とか、これ以外にも色々面白いものがあるようですけど、普通にスティックのビンつけ油だけを買うだけなら、もう一つ、南座の前にある北座の八ツ橋の店舗の中のショップコーナーにも売っていますよ。

 カナダ人のお友達がおもたせに持ってきてくれて知ったんですけど、その近くの鯛焼き屋さんも、団子屋さんも、本当の京都人おすすめの京都の昔ながらの名物なので、味わってみてくださいね〜。

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