この本は、心理学の裏付けなどは一切なしで、読者が深く考えず楽しむための本です。
アメリカの本だけあって、日本には馴染みのない夢がたくさん出てきます。
「ラディッシュの夢は願いが叶う」 吉夢ですが、私はラディッシュの夢を見たことはありません。残念(;^_^
「マーモットの夢は近づいてくる魅力的な女性に注意」 女難の夢は、アメリカでは「マーモット」なのですね。
「アブサンで酔う夢を見たらつまらないことに浪費する」 「アブサン」? 皆さんお分かりでしょうか? 私はわかりませんでした…。
お酒のようですが、「アブサン」といったらもう野球しか浮かびません。
これはこれで、とても楽しい占いです。思わず夢中でページをめくってしまいます。
でもやはり、「今日はクロコダイルの夢を見たから、一番の親友にだまされないよう気を付けよう」と真面目には捉えられないものです。
夢は、
その人が抱えている個人的な事情や、見た時の状況によって、同じ夢でもその意味が変わってくるものです。
お伺いするためには、傾聴の姿勢が大事になると思います。
私は産業カウンセラーの資格があり、傾聴の訓練を受けています。これを役立てて、よりよい夢の解釈をしていきたいと考えています。
※参考文献:Gustavus Hindman Miller(田口俊樹・鷲見喜久子・大野幸子訳)「完本 夢占い」(文藝春秋)
(原題「10,000 Dreams Interpreted」)