2002年の28歳の時、フランスのワーホリで1年フランスに滞在した。
フランス人という面白い人々とたくさんの楽しい体験をした。
前回紹介したのが、デモ行進参加のお話し↓
今日は、私のワーホリを語るうえで絶対に欠かせない、フランスのサザエさん一家でのホームステイの様子をご紹介したい。
私が住んだのは、南のモンペリエ。場所は、この地図の青印のあたり。↓
年間250日晴天という地中海沿いの町。
観光大国のフランスの中では、観光名所といわれるものはそれほどない場所である。
ここは、人口の30%を学生が占めている。活気の溢れる若者の多い町だ。
主な交通機関はトラム。
ここで私は、クリスティーン、クロウド夫妻にお世話になった。
ーーー紹介文ーー
クリスティーン: この家のサザエさん的存在。
50歳くらいのママ。子供達3人は、独立し、子供の部屋をホームステイ用に利用し、お世話してくれる。
クロウド:クリスティーンの旦那で小学校の先生。
絵に書いたような典型的フランス人。
好物ー>シャンソン、タバコ、ワイン、カフェ(コーヒー)
フロマージュ(チーズ)、バゲット(フランスパン)
嫌いなものー>アメリカ映画、規則
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実は最初は、私の好きな、安宿を泊まりながら、生活をしようと思っていた。
ちなみに私は、21歳の時、オーストラリア1年、バックパッカーで過ごした。↓
実際、最初に9人部屋で過ごしたドミトリーでは、ヨーロッパ、北米、アフリカ、南米の人々とそれぞれのなまりのあるフランス語で話し、そんな中にいると、私のフランス語もいけそう!なんて勇気をくれたりで、充実していた。
しかし、滞在2週間の間に、持参したCDプレイヤーとミニラジオが盗まれた。
CDプレイヤーに関しては、なんと、鍵をかけたスーツケースの中から消えていた。
しかも同部屋のフランス人も被害にあい、これは安全優先だなーと家を探すことにした。
学校に相談したが、時期的にいい物件がないという。
ホームステイは、当たり外れがありそうなので、避けていたのだが、クラスメイトの子達が皆、口を揃えてお勧めするので、試しにやってみようという縁で出会ったのが、クリスーティーンの家だった。
週150ユーロ(当時のレートで18、000円ほど)で、朝食、夕食つき。
これが大当たりで結局1年滞在してしまった。
町の中心からトラムで20分のところにあるおうち。
3階建てで、私の他にオランダ人、フランス人、日本人の学生が既に住んでいた。
1階の各部屋に3人が滞在。
2階は、キッチンとリビングルーム。
3階のベットルームがクリスティーン夫妻、私の部屋は、その真向かいの素敵な屋根裏部屋。
気分が上がる!
天井にある窓を椅子に乗ってグイっと引き上げると高台から見える景色が素晴らしくて、山はないが、なんだかハイジになった気分。
こちらがその景色である。↓
そしてなんといっても、胃袋を私はクリスティーンに掴まれてしまった。
彼女の作る料理がとにかく美味しいである。Tres bon! トレボーーン!!
クリスティーンは、おばあちゃんが、ベトナム人のハーフだったらしく、フランス料理の他に、ベトナム料理も作ってくれる。
これが実においしい。
旦那のクロウドは、最初にも述べたがとにかく私のイメージする典型的フランス人だ。
私がフランス語をまだうまく話せないのに、普通の早さで話してきて、会話になってなくてもさほど気にしていない。
食事は、以下のような感じである。
まず、朝食は、それぞれの時間があるので、バゲット(フランスパン)と色々な種類のジャム、コーヒーが用意されたのを各々が食べる。
クロウドは、私が滞在した年は、学校の先生のストライキが続いて、仕事にも行かず、あんまり動かないのだが、朝早く、バゲットは必ず近所のパン屋さんに買いに行く。
この時は、とてもてきぱきしているから笑ってしまう。
日曜日は、バゲットではなくクロワッサンになる!
これがとても楽しみで日曜日は特別だ。
夕食は、20時からだ。
やはり日本よりも遅い。
私は、クリスティーンの手伝いをいつもする。
クリスティーンのお手製のドレッシングは、オリーブオイル、塩コショウ、デジョンマスタード、酢を混ぜたもので、ボールに材料を混ぜておいて、食事開始直前にあえる。
肉料理が断然多い。チキン、ポーク、ラム、ビーフなんでも食べる。
煮込み料理、クスクス、ラザニア、グラタンなどのメイン料理に、ジャガイモやインゲンなどをゆでた野菜など、6種類ほど大皿に並べられ、それを好きな分、自分で取って食べる。
「A table(ア ターブル)!ごはんよー」というクリスティーンの掛け声が聞こえると、部屋にいる皆が2階のキッチンに集まって食事が始まる。
テーブルワインもある。
ワインは、水より安いものがスーパーではたくさん売っていて、1本飲み切らないと、赤ワインでも普通に冷蔵庫で冷やして、また翌日飲む。
ここでは、ワインは高級品ではない。
↓この写真は、ベトナム晩餐版。
食事中は、France 2というTVのチャンネルでニュースが流れていて、ディスカッション好きのフランス人のおしゃべりが止まらない。
その日のニュースを見ながら、「ウララー」と驚いたり、意見を述べたりするので、私のフランス語の最高の勉強素材になる。
食事がすむとデザート。
とはいっても高級なものではなく、フルーツや、チョコレート。
そしてフランスといえば、なんといってもフロマージュ(チーズ)。
しかーーーし、残念ながら、私は、チーズが苦手。
クロウドは、そんな私が人生損している、美味しいから食べてみなと事あるごとにチーズのたくさんのったプラッターをどうだ!といわんばかりに見せて果敢に攻めてくる。
当然、「ノン、メルシー」と丁寧にお断りする。
片付けは、洗い物をして、食洗器に入れられるものを放り込み、テーブルを拭いて終わり。
その後、すぐに部屋に戻る時もあれば、そのままリビングでテレビの続きを見ることもある。
この場所での私のお気に入りが、暖炉。
暖炉のある家ってやっぱり風情があっていい。
秋になるとその暖炉に栗を入れて焼き栗を作ってくれたりする。
パチパチという音を聞きながら、今日もいい日だったなーと
思うのであった。
皆、たいてい10時には寝ている。
でも夜に遊びに行くこともある。
その話しは、またいつかするとしよう。
本日は、ここまで!最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回まで!
Merci! A bien tot!