第十二回 無財の七施 ~床座施~

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コラム
床座施(しょうざせ)とは、場所や席を譲り合う親切をいいます。
譲るというのは、簡単そうでなかなか難しいものですね。

たとえば、バスで誰かに席を譲る時。
自分に体力的余裕があったり、また「今日は気分がいいなぁ」なんて時は「こちらの席をどうぞ」と笑顔で譲ることはあるかもしれません。

しかし、忙しく動き回ってクタクタに疲れている時、また「ハァ、今日はなんにもいいことがなかったなぁ…」なんて時に気持ちよく席を譲ろうとは、なかなか思えないのが、私たちの本音ではないでしょうか。

この場合の事実としては、後者の方がそれ相当の功徳があるといえます。
また、譲るというのは何も座席に限ったことではありません。

最近はあおり運転など、交通でのトラブルが目立つようです。これもお互いに譲る気持ちがあれば、快適なものに近づくのではないでしょうか。

また、組織における地位や名誉への執着も、なかなか根深いものがあります。
コツコツと特定のグループで築いて来た、立場や優位性を譲るということは、至難の業といえましょう。

どれもこれも難しいことばかりですが、いずれにせよ、自分の気分に関係なく行えるようになりたいものですね。







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