ニュースから「危機」を捉える

記事
コラム
おはようございます、さに〜です。

今日も東京は晴れて穏やかな天気。
暖かいお日様に当たってポカポカ日和です!

ところで、毎日目にするニュースですが、私は危機管理学部で勉強をして半年、早くも「ニュース」に対する見方が変わってきました。日々世界中、日本中の出来事が報道されていますが、どれも「リスク」や「クライシス」つまり危機に直結しているなと考えながら見るようになりました。

例えば、昨晩ニュースになったロシアの炭鉱事故。私はニュースが入った瞬間にすぐ調べました。西シベリアにある炭鉱で起きた事故なのですが、最初の報道ですでに11名の死亡が確認、そして続報で坑内に取り残された作業員全員と救助隊員6名を含む52名の方が犠牲になりました。すでにロシア国内では刑事事件としての捜査が始まっています。

事故原因は坑内で煙が充満したことで、作業員が中毒状態に陥ったことだと報道されています。石炭の粉塵に引火した可能性があると報じられましたが、検察当局はメタンガスの爆発という見解を示しているようです。

炭鉱といえば地下にあるものですが、地下にあるということは、つまりはほぼ密室のようなものです。だからこそ古くは採掘現場に人間よりもメタンガスなどに敏感なカナリアを連れて行って、その場所の危険度を見ていました。今は警報器などがありますが、それでも爆発や火災が起これば煙や炎はあっという間に充満しますし、今回のように救助活動が困難になることもままあります。現在の日本ではかつてあった多くの鉱山や炭鉱は閉山しており、なかなか身近なものとまでは感じることは難しいですが、アジアやシベリアなど日本に近い地域ではまだまだ盛んに採掘が行われていますし、国内にも稼働中の鉱山は残っています。

私は普段、地震津波などの自然災害やサイバーセキュリティなどを中心に危機管理を学んでいて、「炭鉱の危機管理」には触れたことがありませんでしたが、よくよく調べてみると鉱山や炭鉱での事故は歴史上数々のものがあります。これからは「炭鉱」というひとつの作業場だけにとどまらず、発電などに関わるエネルギー源供給から発電システムまでの危機管理に着目してみても良いかなと考えました。

2021年11月26日 さに〜
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す