エドワード・ゴーリーのホロスコープ②

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では、早速みてみましょう。

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海外の方なので、ひょっとすると海外にきちんとしたチャートがあるのでは? と思い、調べてみたところ、ありました。
上の図は、こちらに載せるために改めて作成しましたが、ASTROTHEMEというサイトに、なんと出生時間付きでありました。どうやって調べたんだろう(というか、公表されているんでしょうか?)。
そちらには、曜日とバースパス(誕生数)もありました。
誕生数は、生年月日を全部足していけば出せるのですぐにわかりますが、ちなみに5になりますね。

このチャートで真っ先に目が行くのは、特殊座相の“ミスティック・レクタングル”でしょうか。この座相は、神智学協会設立者のマダム・ブラヴァツキーが持っていることで有名です。ふたつのオポジションが、セクスタイルとトラインでつながっているような見た目で、調停のアスペクトふたつで長方形を形成していると言えばよいのでしょうか。これが、どーんとありますね。
火星・冥王星・土星・木星で形成されています。

木星は、本来はゆるいおっさんやおばちゃんのようなキャラクターなのですが(もっと他の言い方があるだろう!)、こう…わかります?
火星・冥王星・土星と組んでしまったら、“にこにこしながら幸せを配って歩くゆるい中年”みたいな要素は消し飛んで、ひたすら他の感受点の特徴を拡張していく方向性でしか…働かないのだろうか。

月は太陽と合で、ここにトラインで冥王星が絡んできます(おお)。
金星も、海王星とオポジション、そしてこのオポジションに、ゆるく土星がスクエアをかましております。複合アスペクトのTスクエアですね。相当ゆるいので、作成ソフトによっては、とくに海王星と土星についてはカウントしない可能性もあります。ただ、これはあの作風だと、アリなのではないかな…

金星は、やはりゆるいのですが火星ともスクエアですね。
さすがにどう頑張っても火星と海王星がスクエアを形成することはないのですが、土星や金星を通じて影響は与えているのでしょうね。
サイン同士はスクエアですし、非常に奇妙なインスピレーションが、“どうしても沸いてくるから、かたちにしないとならない”みたいなところもあるのかもしれません。
また、海王星の美しさは、金星には理解しがたいところがあります。
海王星は金星のハイオクターブと言われており、質的に似ているところもあるとはいえ、金星が人間の常識内で収まる美なのに対して、海王星はそこをあっさり超えてしまうので、アスペクトがあると、他の要素の影響ももちろんあるでしょうけれども、一般的な美しさの範囲を超えた独特の美学や世界観を持ち主に強要してくる可能性があります。作家(画家)として、確かな技術があることで、上手く昇華されたということでしょうか。

全体として、パッとみた感じから受ける印象は、アスペクトが多くしかも複合アスペクトというかたちが目立つので、どこか華やかさを感じます。
“怖いんだけれど美しい”と言われる作風そのままの出生図、といえそうです(しばしば評される“冷酷さ”も、とくにミスティック・レクタングル辺りで顕著にあらわされているように思いました)。
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