【50肩の運動】痛みをこらえてするのはNG!痛くて動かさないのもNG!治る段階に応じた運動について、作業療法士が解説します

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コラム
「50肩の運動は痛みをこらえてでもやるべきなの?」
 「50肩で動かすと痛い。動かさないほうがいいの?」
 「50肩に効く運動を知りたい」

など、50肩の運動に関する悩みはありませんか?

痛みをこらえて運動するのはNGです。
治りが悪くなり、痛みが長引いてしまいます。

また、動かすと痛いからといって全く動かさないのもNGです。
痛みの加速どころか、重大な病気(後で説明します)に繋がりかねません。

50肩の治り方には、段階があります。
その段階に応じた運動を知らずに続けていると、
痛みが強くなったり、肩が固まって動かなくなってしまいます。

この記事では、50肩における、治りの段階に応じた効果的な運動をご紹介します。
科学的根拠のある運動をご紹介しますので、ご安心下さい。

「50肩の痛みや制限によるストレスから早く抜け出すための完全マニュアル」では、50肩の原因、症状、予後、治し方まで全てを動画付きで解説しています。是非、チェックしてみてください。


なぜ痛みをこらえて運動するのがNGなのか?
それは、痛みの悪循環ループにハマってしまうからです。
痛みは、感覚として捉える以外に、感情や認知など、さまざまな特性があります。
痛みを感じ、コントロールするのは脳です。
ヒトは痛いのが嫌ですし、痛みを経験すると、痛みを伴う行動は避けようとします。
痛みへの恐怖や、痛みを避ける行動は、さらに痛みを悪化させてしまいます。
痛みが感情、思考、認知に影響を与えることで、不活動や抑うつなどの悪循環にハマってしまうのです。
そのため、痛みをこらえて運動するのは絶対にNGなのです。

痛いからといって動かさないとどうなるの?

痛いからといって全く動かさなかった場合、痛覚過敏になってしまいます。
そして究極の場合、「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」という重大な病気に繋がるリスクがあります。
CRPSは、脳からの神経の変化が影響して起こる病気です。
一般的な50肩の痛みよりも、痛みの程度が重く長引くのが特徴です。
焼け付くような痛み、肩だけでなく腕全体が赤く腫れ上がる、腕の力が入らなくなるなどの症状が出ます。
私は、CRPSを発症した50肩の患者さんを担当した経験があります。
患者さんは、不安が強く、触れるだけでビクッと怯えるような、痛みに対して恐怖心が強い方でした。
初めてお会いした時から、腕全体が腫れ、手の甲はパンパンに膨れ上がり、皮膚も真っ赤で、しびれを感じる状態でした。
痛くない範囲で動かすようにお伝えしても、「リハビリ以外では怖くて動かせない」と言われていました。
ドクターと相談しながらリハビリを進め、今は完治しましたが、治るまでに長期間かかりました。
このように、痛いからといって動かさないのも、絶対にNGなのです。

50肩の治る段階に応じた効果的な運動

50肩の運動は、病気が治っていく段階で異なります。
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