国民年金基金の取説

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ご覧いただきありがとうございます。前回のコラムでは、国民年金保険料納付期間に未納期間がある方で、将来受給するときに、1円でも多くまたは満額受給したい向けに、3パターンの手法を解説しました。今回は、国民年金基金の詳細について紹介したいと思います。

国民年金基金は、20歳以上65歳未満の国民年金第1号被保険者のみが加入できる制度で、iDeCoと併用して加入することができます。

掛金は2つ併せて68,000円が上限となっており、その範囲内であれば、掛け金額は自由に設定できます。例えば、今は余裕がないので半年間は減額し、後で余裕ができたなら増額するなど、そのときどきの自身の経済状況に合わせた無理のない運用が可能です。

年金の種類

種類については以下の表のとおりです。1口目は終身年金のA・Bどちらか1つ。2口目は終身年金A・B及び、確定年金から1種類選択します。

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出典 国民年金基金

掛金額

国民年金基金は、性別、加入時の年齢により月々の掛金が違ってきます。以下の表が月額の掛金表です。(男性版)
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掛金額2.jpg
掛金額3.jpg
掛金額4.jpg

加算額

加算額は、掛金に上乗せられますが、加入時の年齢によって額は変わります。加算される期間は、加入月から次の誕生月の前月までです。以下の表が加算額一覧表です。
加算額.jpg
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加算額3.jpg
出典 国民年金基金HP

中高齢寡婦加算2.jpg

シュミレーション

ここで一つ、シュミレーションしてみます。平成元年5月1日生まれの男性で、課税所得額は400万円で計算してみます。

掛金は、1口目型 2口目終身A型1口+B型1口+確定Ⅰ型1口 計29,635円です。

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出典 国民年金基金

下の図は、毎月29,635円掛け続けた年金受給額です。15年保証期間というのは、この間に死亡した場合は、15年に達するまでの残りの年金を一括で遺族に支払うことを意味しています。

「最低15年分の年金支給確定」という保証付きです。ですので、15年以降は亡くなるまでは一生涯支給し続けます。(亡くなった時点で契約終了です。)

シュミレーション4.jpg

年金払い込み期間は下の図のようになります。

シュミレーション5.jpg


前回の国民年金基金の概要でお話しましたが、掛金は、社会保険料控除として課税額所得額から控除されます。(所得税と住民税が軽減される。)課税所得額400万円でシュミレーションした税の控除額は👇のとおりです。

シュミレーション6.jpg
出典 国民年金基金

最後に
計算方法は以上となります。さほど難しくないと思われますが、ややこしい印象は否めません。国民年金基金のサイトでは、必要事項を打ち込めば自動で計算してくれるので便利です。興味がある方は、一度試算してみてはいかがでしょうか。

ご自身での計算が難しい場合は、当方でも承りますので、出品内容をご確認いただいてから依頼されるようお願いいたします。









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