代理店経由でのご依頼の問題点を考える

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お陰様で今月も沢山のお客様からご依頼を頂き、
今月は20件ほどのご納品をさせて頂いております。
ありがとうございます!

そんな中、ご依頼を頂くお客様の中には【代理店】としてご依頼をされてくるケースも少なくありません。

【代理店】のお客様からのご相談もご対応させていただいておりますが、非常に難しい問題があると強く感じる点がありましたので、直近で起きたケース事例を参考までにご共有をさせて頂きます。



1.広告代理店からSEO内部対策の調査依頼が来る

ご依頼の内容としましては、

広告代理店のお客様であるエンドクライアントのサイトで特定のワードで特定のページが著しい順位低下が起きており、改善するための対策があるかを見て欲しい

との内容ではありました。

この状況から察するに、既に何某のペナルティが発動している状態か、コアアップデートで飛ばされた、サイトが正しく評価されていない状態などに陥っている状態と判断をしましたので、内部対策などの補強的意味合いのSEO対策をしても改善は難しい旨をお伝えさせていただきました。


2.調査は出来ないか?という方向でお話が続きます

そこで、可能性として高いであろう何某のペナルティ要因が何か心当たりはないのかをお伺いしたところ、

企業サイトなので、変なことはどちらもしておらず、ペナルティなどではないとは思っている

との回答を頂きました。

この回答自体がそもそもエンドクライアントからの回答でなく、ディレクションをしなくてはならない立場の広告代理店の独断で回答をしている状態。

私のお客様がエンドクライアント様ではない為、これ以上の確認をする事もできず、しかしながら、調査は出来ないか?という代理店の要望もあり、症状としては明らかに正しく評価されていない状態であった為、消去法で原因となる可能性のあるものを調査を進めました。

・低品質コンテンツなどによるコアアップデート依存
サイト内は基本SEOは意識されており、構造化もできている
コンテンツ内容も自社サービスがある程度丁寧に作り込まれている
⇒これにより可能性は低いと判断

・ドメイン検索や指名キーワード検索での結果確認
やや適正に認識がされていない印象は受けましたが、
揺れによる影響として許容できる印象。
TOPページにおいては検索結果としても問題は無い状態
⇒サイト全体への影響ではないと判断

そして、被リンク元の調査をした際に、とても残念な気持ちになりました。

多数の有料リンク、海外サイトからのリンク、脈絡のないブログサイトからのリンクなど、ペナルティ要因として非常にリスクの高いリンクが無数に発見がされました。。

【何も変なことをしていない】と代理店からの返事がまるで適当であったと気づかされました。

SEOに少しでも知見がある人が見れば、明らかに検索順位を操作する目的での被リンクと言わざるを得ない状況であり、実際、被リンク元からのリンク形式は、順位が著しく低下をしたページのメインキーワードをテキストリンクとして指定をし、意図的に被リンクを増やしている状態。

そして指定されているリンク先も、順位が低下したページとなっています。

この状態は、少なくとも改善をすべき点として最も必要な事であることは間違いはありません。

リンクの解除、及び、リンクの否認などを進める事がまず優先的に行う必要がある対策であると判断をしました。

3.調査状況を広告代理店へ報告するも・・

代理店の回答は以下でした。。
被リンクはこちら聞いていませんでしたが、先ほど電話で確認したところ、社内スタッフが勉強がてら数年前に始めていた個人的な趣味サイトにリンクを貼っていたそうで良かれと思ってしていただけですぐにはずせるそうです。
無数にリンクがあると申し伝えているのですが、「趣味サイト」へリンクを張っていた、という回答はあまりにも疎通ができていないと感じました。。

【被リンクはこちらは聞いていませんでしたが】この回答は自身がディレクションをしなくてはならない立ち位置にいる事を全く理解されていないのだなと。。

そこで、具体的な海外サイトからの被リンクや、関連性のないサテライトブログ、脈絡のない記事内に突如として記載されている該当リンクなどをリスト化をしてご提示をさせて頂きました。

すると、
聞いてみないとわかりませんが、その当時のスタッフが誰かにお願いしたのかもしれません。確認できるものは削除依頼できるかと思います。

またも曖昧な回答しか返すことができないようでした。。

私としては、代理店がお客様ではなく、エンドクライアント様がお客様であるという意識のもとでやりとりを続けさせていただきましたが、このような状態で話を進めていても、どこまでしっかりとエンドクライアント様へ説明をして頂けているのかが全く分からなくなってきました。(´;ω;`)ウッ

さらに続けて、代理店側としては、
ペナルティが原因で他に上げる対策方法はないということになりますでしょうか?

私のほうでは、以下のように、解説をしており、

1.
サイト順位の低下状況から判断をして、内部対策云々出なく、Googleのガイドラインにそぐわない点は無いかという点を見ていくのが必要な点。

2.
現段階では、下手に内部をいじることは推奨しません。外部要因の可能性がある場合に、内部対策で無理をするのは過剰SEOになり兼ねなく、さらにペナルティを受ける可能性もある為、内部対策での評価と原因を切り離して考えていくのが重要。

Googleのガイドラインにそぐわない点があるのであれば、まず極力なくし、正常な評価ラインに立ってから、必要であれば内部SEOとしても強化を行う

この流れで消去法で状況が改善していくかを見ていくことがエンドクライアント様において最も有益な事であると判断はしていました。

これらの前提を踏まえたうえでも、サイト内への施策を要求する代理店の意図が私は理解できず、恐らくは形式上、何某の対策をしたという事での場しのぎをしなくては代理店として形がつかなない状況などがあったのかとは察しがつきます。。

4.とても残念な結果になりました

その後、しばらく空き、私のほうから進展に関して確認をさせて頂くと、
いろいろ説明しましたが納得いただけなさそうです。内部構造の指摘をもらえると思っていたようです。
個人的には1つめより2つめの会社さんの方が困っているので、2つめだけでもお願いしたいとは思っていますが、こちらもペナルティが原因であれば、対処のしようがないということであきらめてもらうしかないですかね。

結論、エンドクライアント様に納得がいただけない為、料金の支払いもできないです。もう一件、別のお客様で困っているクライアントが居るので、次そっちをみてもらえませんか?

というご返信が参りました。

エンドクライアント様が納得していないから料金が支払えないのは、まだ理解ができます。

しかしですが、

【ペナルティが要因であれば対処のしようがないから諦めてもらうしかない】という台詞はとても残念な気持ちになりました。。

エンドクライアント様が納得されないというのは勝手に諦めている代理店の、この姿勢が問題なのではないでしょうか。。

諦める必要もなく、必要な処置を正しく行うことでペナルティ解除も可能ではあるはずです。そして、それに必要な情報も併せて提出をしています。


さらにいえば、

1件目が希望に満たず、支払いもできないという結果であるにもかかわらず
2件目のお客様のSEO状況を見て欲しいというのは何故でしょうか。。

私は、本件全体を通して、得体のしれない気分の悪さを感じてしまったのです。。代理店を挟んでの構図は、作業者からエンドクライアント様に直接説明が出来ない為、何が真実であるのかが分からなくなってしまいました。

ですが、代理店全てがこのような状況だとは思ってはいません。

いくつも代理店経由でのご依頼も円滑に納品をさせて頂いておりますし、間に立つ以上、ディレクションを適正に行う立場である事を大半の方がご理解をして責任をもって仕事をしてくださる方も多くいらっしゃいます。

5.お金の支払いで解決できる事、出来ない事

一連の流れを経て、私のほうも諸々、ご意見はさせて頂きました。

最終的には、
とりあえず、1つめ請求してください。これで終わりにしましょう。

もちろん、私はエンドクライアント様が納得していない状況の中で、支払いを受ける気もなく、お断りをさせて頂きました。

このような意見も頂きました。
どんな形でもいいので何らかの形で改善点を指摘していただければ問題なく完了していたような気がします

私には理解ができない台詞です。。

もしこれが、エンドクライアント様からの直接の依頼であれば、事実をお伝えし、必要な対策をお話しし、社内で対策の対応が出来なければ、私が巻き取ることも可能ですし、柔軟にやり取りは出来ていたと感じています。

このまま【諦める】という選択肢しかたどり着けないのだとしたら、エンドクライアント様には大変申し訳ない気持ちでなりません。

代理店側に、改善点は既にお伝えをしていますが、どのようにエンドクライアント様に説明をしているのかはブラックボックスです。

大量の有料リンク、スパムリンクがどれだけリスクのある事であるか。

そもそも、これらのブラックハットSEO、リンク施策も、私が確認をして質問をするまでは、代理店側からは一切情報が出てこないところかスタートしています。

説明を重ねて行っても、どうにもその点を重要視しない代理店の姿勢から、私の沢山の疑念が生まれているようにも感じ取れます。

6.まとめ

今回、事実として実際の出来事をブログに書かせていただきました。

通常エンドクライアント様との問題があっても、批判的な内容として書くことは致しません。

むしろ、ケースとして反省材料や次に生かそうという所が重要と判断します。

今回、書かせていただいた理由は、
【代理店】は、私たち作業者と同じ立場であり、代理で請け負う以上、プロとしての対応はマストであると判断しているからです。

業態はどうであれ、お客様の悩みや問題を解決し、サポートをすることで何某の享受を頂いている立場であるはずです。


今回のケースは、大変残念でどうにも理解が出来ない事が多く、
書かせていただいた次第です。

モデルとして、
エンドクライアント ⇒ 代理店 ⇒ ココナラ

この形態である場合に、
今回の件では、様々な面でブラックボックスが多すぎると強く感じました。
これは今後の課題として、どのように良い形で進行が出来るか
私自身、模索をしていきたいと思います。
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