アフガニスタン邦人1人救出を受けて

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今朝、このニュースを知り、2週間ずっと緊張していた糸が途切れて号泣しました。
8/16、カブール陥落の翌日に、アフガニスタン国内に留まる民間人はこの方だけだ、ということを知らされて、(もちろんJICA職員や中村哲医師の意志を受け継いだ日本人もいるだろうと思いながら)配偶者がアフガニスタン人ゆえに、通信員の方のみならずご家族のことをとてもとても心配していました。
インドのRepublicTVは8/16からアフガニスタンにいるシーク教徒を含めたインド人の安否とインド空軍の救出作戦を時間をかけて報道していたのに、日本ではその動きがまったくなかったからです。
わたしなりに得た情報からの推測ですが、外務省は「タリバンが掌握したら治安は良くなるから、避難しなくても大丈夫」と考えていて、官邸も外務省に問い合わせる議員たちも同様に考えていたのではないか?
嫌な嫌な不安がよぎり、動いてくれそうな国会議員に自分の気持ちを打ち明けて、(私ごときに頼まれなくても動く方ですが)改めてお願いしました。
ようやく8/19木曜日に「人権外交を超党派で考える議員連盟」が《緊急措置として、「大使館、JICA及び日本政府と契約のある日本のNGOに勤めるアフガニスタン人職員とそれらの家族を希望にもとづき友好国等に緊急搬送すること」を日本政府に要請します。》という声明を出してくれました。
同じ日にドイツ人ジャーナリストのアフガニスタン人家族が殺害されるというニュースが20日に入り、心配はさらに増しました。
翌週に入り8/23月曜日に自衛隊機を派遣するというニュースを知りました。そこから3機の自衛隊機が飛び立つまで早かったとわたしは感じました。今朝、別の方からその内幕は知りました。
「日本、やればできるやん」と思いました。
しかし、タリバンの報道官による「日本人は国内に残れ、自衛隊は撤退しろ」とのメッセージ、そして8/26木曜日日没の前後のカブール空港での2回の自爆テロを受けて、「あと2日でも早かったら…。」という思いは残りました。
わたしの「タリバンが掌握したら治安は良くなるから、避難しなくても大丈夫」という当初の政府内の空気、という推察が当たっていたとしたら、ここまで立て直したことのほうが凄いとわたしは考えます。
このことで何も苦闘していない、もしくは反対した野党にとやかく言う資格はないと思います。

ここはあくまでもわたしの妄想ですが、この通信員だけでも帰国させるために配偶者やご家族はもしかしたら、カブール空港までは付き添ったかもしれない。
でも、ご自身たちを犠牲にして、無理やりにでも通信員が空港のチェックポイントを通るようにさせて、自ら(たち)は祖國に残ることにした。
そのご家族がキリスト教徒もしくは福音書を知っているかどうか知る由もありませんが、知ってか知らずか、パシュトゥーン人が「イッサ」と呼ぶ、ムスリムで言うある預言者が「人類最大の愛だ」と言ったこの言葉を実行したのではないか?と妄想しています。
「人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」(ヨハネによる福音書15:13)
新日本聖書刊行会. 聖書 新改訳2017 (新改訳聖書センター) (Kindle の位置No.124272-124275). いのちのことば社. Kindle 版.

無論、まだ残されている邦人だけでなくご家族、そして日本大使館や法人の活動に協力したアフガニスタン人すべての救出を日本国自衛隊が行う事を切に願います。
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