天国のおばあちゃんに伝える方法

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天国のおばあちゃん、お元気ですか
私は毎日、相変わらず仕事をしています。
おばあちゃんは天国で幸せですか。
見えなかった目は見えるようになりましたか。
おばあちゃんが作ってくれた,
すじこのおにぎりがまた食べたいです。
ハムエッグも美味しかったです。
月山姫竹の子の味噌汁も飲みたいです。
おばあちゃんに会えたら最近鶴岡市役所から届いた、
おじいちゃんが眠るシベリアの埋葬地に連れて行ってあげます。
おばあちゃんは目が見えない障害者でした。
目には義眼が入っていて、時々外したビー玉を見せてくれました。
癌になって手術をして入院していた時は、目が見えないのでラジオを聞いていました。
私は当時 歯科技工士をしていていつでもラジオを聞いていました。
懸賞金欲しさに毎日投稿を繰り返していました。
吉田照美のやる気マンマン、
タモリの週刊ダイナマイクに毎日投稿していました。
照美さんもタモリさんも投稿を読んでくれるとおばあちゃんから、ラジオ聞いたよと電話がかかってきました。
ラジオで読まれなかった日は心配で電話をかけてくれました。
おばあちゃんが、亡くなったとき、火葬場で棺にポケットラジオを入れて焼いてもらいました。
焼き終わるとガラスの目玉は溶けてなくなっていました。
ラジオも黒焦げでなんだかわからなくなっていました。
今、おばあちゃんは天国に居ます。
きっと毎日ラジオを聞いています。
電波もSNSも目に見えませんが
天国のおばあちゃんに届いているとおもいます。

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