二宮金次郎 その2

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コラム
興国安民法
文字通り国を興し、民を安んずる法。
尊徳の編み出した経済政策です。
どういうものかって?ウーム、
まあ、言うなれば戦後の我が国のとった政策とは
正反対のものです。

わが国ではまず、金の出ていく方
あれを作ってこういうことをやって、と
支出の方をまず先に決めます。
予算のぶん取り合戦です。
それを賄うのに、
往々にして収入が足りません。
それを借金、つまり国債で賄うという手法です。

興国安民法ではまず先に、
収入を少なく見積もって予算とします。
その枠の中に収まるように支出の予算を立て
それを何が何でも守るのです。
最悪でも終始トントンとなります。

では、収入が予定より多くなったらどうするか。
年度内に使っちゃう?
いえいえ、それは将来のため子孫のための蓄えとするのです。
なんだ、そんなことか。そうです、
真理はいつも単純明快なものです。

今の時代は下手に予算を余らせると、
翌年には減らされてしまうとばかりに
全部使い切ります。
ちなみに大蔵省などの省という字は
省くという意味です。
つまり無駄をなくす、という意味💦

日本の教育者で最も有名な故森信三先生は、
21世紀は尊徳の時代だと言いました。
尊徳の思想の根幹は、
至誠、勤労、分度、推譲の4つです。

真面目に一生懸命働いて節約に努め
余ったらそれを将来のため他人のために譲れ、
ということなんだって。
もちろん、ちゃんとした計算式があるのですが、
何だか頭が変になりそうなのでやめときます。

尊徳の考え方はまず出るを制する、
しかるのちに入るを計る、ということに尽きます。
収入というものは自分の力だけではどうにもならないもの(天道)
しかし支出はどうにでもなります(人道)。
従ってまず支出を抑える、ということが優先されます。
次に続く。

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