気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その11~

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昨日の記事の最後にご提案した実験は如何でしたでしょうか。
体の一部を軽く圧迫すると、呼吸はどうなるか、という問い掛けだったわけですが。
これ、答えを言ってしまうのは余り面白く無いと思うのですが。
それに、絶対にこうでなければならない、もし逆だったら異常である、といったような厳密な答えはありません。
心配しましたか。ごめんなさい。
何かを期待してましたか。ごめんなさい。
しかし、ちょっとした傾向ならご案内することは可能です。
圧迫している自分、押している指の方に意識の重きを置いていた人は、息を吐いていた確率が高いかも知れません。
圧迫されている方、掌の真ん中の窪みへの意識がその時の感覚の中心だった方は、息を取り込んでいる自分に気付くことが多かったかと思いますがどうだったでしょう。
繰り返しますが、厳密に決まった答えは無いと思ってください。こうでなければおかしいとか、そのような診断をしている訳ではありません。
大人になればなるほど、情報を先入観を持たずに純粋な興味だけを持って聞くことは難しくなると感じます。
でも、大人になるほど、健康とか長寿に関する情報には敏感になる傾向があります。
ちょうど今やってもらったこと、感じてもらったことは、呼吸という健康を司る最も重要な要素、大人が一番興味ある事柄に付いて、これまでに見聞きして来た情報には無かった切り口で問い掛けられて、それをひたすら真摯に自身の体と感覚で確かめた経験そのものに価値があったと思います。
普段使ってないような神経が刺激されて、気が付けば集中していた自分がそこに居たと思うのです。
考えても答えの出ない世界、感じることでしか開かれない領域へ、そういうのが不得意な人でもいつの間にか一歩足を踏み入れている。
そんな仕掛けをワークショップでもブログでも随所に散りばめて、これから皆さんと共に、それこそ気楽に楽しめたらと、思っています。

つづく

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