気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その10~

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昨日の内容は、きっと多くの方にとっては新しい概念、新しい呼吸への認識へと繋がるものであったかと思います。
昨日の記事では、呼吸の “ 量 ” という表現を使っていますが、厳密には呼吸の “ 質 ” と言った方が良いのかも知れません。
出品させてもらっているワークショップの紹介文で、呼吸 " 法 " ではなく " 呼吸 " と言ってますように、人間には本来自然な意味で体がやろうとしている、やりたがっている呼吸があります。
僕はそれを最終的には、歌や踊りやスポーツも含めて、外界へ開かれた表現へと昇華するところまで辿っているのですが、このブログではそのような表現に至る為に最も大切な、普段普通~~~に生活している時に、本当は体がどのように呼吸したがっているかに触れ、それを大切に大切にすることを中心に説明させてもらっています。
その過程できっと、これまでにいつの間にか植え付けられてしまっていた呼吸への思い込みや、一面的な偏った情報、それらの認識し直しが頻繁に出て来て、その度毎に昨日のような、「もしかすると、今、騙されそうになっているのかも知れない」という、人間最大級の集中力を発揮することにもなりますので、どうぞ、発揮してください。
それでは昨日に続くご自身の体を使った呼吸の実験その2。
これも、体のどの部位を使っても出来ることですが、一般的にやり易そうな部位でご紹介しますと、掌の真ん中の窪み。
この、掌の真ん中の窪みを、もう片方の手の親指でググっと圧迫すると、その時の呼吸ってどんな感じですか。
もっと具体的に言うと、息を吸ってますか吐いてますか。
更にもっと丁寧に、体の感覚に配慮し尊重した言い方に直すと、「その時、体は息を取り込もうとしていますか、それとも排出しようとしていますか」という質問になります。
如何でしょうか。
これは例えば指示や指導する人が居て、「指圧する時は息を吐きながら行ってください」とか言ってしまうと、人間は大脳からの命令を呼吸に関与させて指示の通りに遂行してしまいます。
今僕は、そのような指示はお出ししてはおりません。
そのような先行する余計な情報が無い時に、体のある部位を圧迫すると、それに体はどのように反応するか、というのを興味深く観察しようとしているのです。
あんまり深く考えずに、出来れば予測などもせずに、気楽にやってみてください。
なんか怪しい世界へと引き込まれようとしているんじゃないか、と、疑ってる方は、そう、今日の記事はここで終わりますから、現時点でこの続きがどうなるかも分かりませんから、その疑いの心、即ち集中力を存分に発揮してみてください。

つづく
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