気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その9~

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今回は、昨日までとはちょっと切り口を変えて進めてみたいと思います。
しきりに雑念は気にすること無いとお伝えしております。
このような呼吸に関するお話やワークショップで人とお会いする際に、度々集中とか集中力に付いて尋ねることがあります。
それで、「集中力に自信があります」という人に出会った試しがありません。
あれは何でしょう、ありますって言うと、何かテストでもされると思ってしまうんでしょうか。必ず皆さん、集中力は皆目ありませんとおっしゃいますね。
でもよく簡単な例として、好きなテレビに熱中すると呼び掛けられても返事もしないとか、そんなことからして、殆どの方は集中力が無いのではなく、上手く発揮出来ないことが多い、と、感じている、ということですね。
それで、人がどんな時に高い集中力を発揮出来るかということと、僕の呼吸の話をこれから見事にマッチングさせてみます。
ところで、昨日までのこの一連の記事の内容は、信用に値するものでしたでしょうか。
今から更に、皆さんの顔が訝し気になるような事を書きます。
体の表面の何処でも、体には、まっ平らな部分は見当たらないと思いますので、それで凹凸を意識してみてください。
或いは、部分部分での表裏でも良いです。
いきなり、めちゃめちゃ細かいマニアックな部位を例にとりますと、拳(こぶし)。
拳の部分は割とはっきりと骨が盛り上がってませんか。
その、盛り上がって骨が出ている所に触れてください。
今度は、拳と拳の間の、浅いけれども谷になって凹んでいる所を指先で触ってみてください。
この二か所を触り比べてみると、呼吸の量が変化するのが感じられるでしょうか。
本当に、体中の何処でもこの体験は可能ですが、例をもう一つ。
肘の外側の、骨が尖んがって頑丈な部分と、関節の内側の柔らかい部分を触り比べてみても、その両者でやっぱり呼吸の量は変化します。
頭の天辺と足の裏、とかもアリですね。
それで、集中力発揮の話ですが、こんな感じの話のように、人はきっと、「今もしかすると騙されそうになってるんじゃないか」と思った時に、物凄い集中力でその情報を精査しようとします。
本気で騙すような人は、その隙すら与えないのでしょうけれど、僕はそのような悪人とはまた違ったタイプの悪人なので、ご安心ください。
拳と、拳の谷間を触りながら自分の呼吸を確かめておられる皆さんの顔を思い浮かべると微笑ましくなります。
それで肝心なこととして、どうでしたか。
やってみられて、時には極微小な、時には豪快な、呼吸の変化は感じられましたか。
それと、疑わしい情報に思わず本気で確かめようとしているご自身の集中力には気付かれましたでしょうか。

つづく
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