人の熱が好きだという話

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コラム

ゴールデンウィークが終了して数日経ちますが、みなさんはどのように過ごされたでしょうか。

私はといえばいつも通り電話相談をする以外は、神戸の中華街をぶらぶらしたり、マリオの映画を観に行ったくらいでした。

というよりどこに行っても人が多すぎたので自宅に避難した。

業務用スーパーで買い物するだけでも、レジ待ちの大行列ができていましたからね。

こんなことを言うと"人ぎらい"に思われるかもしれませんが、人と人が交流すること、それ自体は良いことだと思うのです。



たとえばなにか買い物するにしても、今は通販サイトでポチッとすれば完結できる時代です。

昔なら家電を買うなら電気屋さん、化粧品ならデパート、食品ならスーパーに……と、それぞれ足を運び、道行く客とすれ違い、ときには店員と価格交渉したり商品についての情報を教えてもらったりして、最後に会計する。

買い物をするという行為一つとっても、そこには必ず人と人の交流があります。

つまり商品を買うという目的に付帯して、人との交流というオマケの要素がくっついてくるんです。

しかしこれがネット通販だと、得られるのは「商品を買う」という目的の達成だけ。

オマケの要素はごっそり削ぎ落とされてしまいます。

便利なんだけど、ちょっと味気ないんですよね。



物事には必ず表と裏があります。

なにかを得れば、代わりになにかを失うということ。

通販で済ませてしまえば、時間や手間を短縮できる代わりに、店の雰囲気や店員との会話が失われる。

リモート○○で済ませるなら、コロナ感染のリスク低下や移動時間ゼロというメリットと引き換えに、現地の臨場感や熱気が失われる。

だからスーパーでレジ待ちの大行列に並んでいたときも、心のなかでは「なんやこれ!地獄やな……!」とぶつくさ文句を言っていましたが、その一方で「これはこれで活気があってええやん」とも思っていました。

ずっとコロナ禍で自粛ムードの、なんでもオンラインで済ませてしまう風潮のなか、"オフライン"の生活が戻ってきた。

オンラインは便利でいいんだけど、めんどくさくて、時間がかかり、でも人の熱が感じられるオフラインもええんちゃうかなって。

そんなふうに感じる今日この頃なのでした。
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