「アガスティアの葉」のナーディリーダーたちの住む南インドの深刻な貧困と健康問題について

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コラム
「・・・地獄って見たことある?
・・・多分このことだよね」


これは、私がインドに住んでいた時H1N1に感染し、
入院する羽目になったインドの政府病院で、付き添ってくれたクラスの子がつぶやいた言葉です。

「ベッドがあればラッキー。ほとんどは床で寝ている」
という政府病院の大部屋入院は、1日でしたが、私はそれはまさに地獄でした。
大部屋では、体育館のように広い倉庫のような建物の中に、所狭しと患者が50人ぐらい横とわり、終始うめき声が聞こえました。公衆便所には痰が撒き散らされ、トイレに行くだけで感染。食事や薬や水やシーツなどは支給されないので、Bystandと呼ばれる付き添いの家族が全ての世話をするのが定例です。(たまにお粥とか卵とかくれる場合もありますが、ほとんどはセルフです。)

こういった話をすればキリがありませんが、インドでの「一般人」の生活は、私たち日本人には想像ができないほど壮絶な生活です。

「アガスティアの葉」のナーディリーダーたちも、私たちとはかけ離れた大変な生活を送りながら仕事をしています。


彼らの現状の深刻さを、ここに記しておこうと思います。


これは、アガスティアの葉のナーディリーダーについてではなく、
彼らの住む地域全般における貧困問題についてのお話です。


インド・タミルナドゥ州の統計のいくつかをまとめると、
田舎のエリアに住む平均37歳の男性を調査した結果
35%がアルコール依存症であり、そのうちの4%しか治療を受けていませんでした。

また、田舎のエリアでは
50%が糖尿病(タミルナドゥ全体でも、20%以上が糖尿病患者)であり
67%が糖尿病の存在自体を知らないという結果でした。

また、糖尿病・アルコール依存症とともに、
最も大きな要因の1つに挙げられるのが「教育水準」です。
どの統計においても、
識字率・最終学歴とともに、低い方がこのような病気になったり、
アルコール依存になる確率が高いです。
また、糖尿病の認知率も、教養が低い人ほど低くなり、
高校卒業者はそうでない人の11倍も認知度が高く、
教育が最大の要因であることが判明しています。

病気の自覚できなければ、治療も受けられません。


ナーディリーダーたちはどの層に当てはまるのか、言うまでもありませんが、
小学校を卒業しているのかいないのかというような層です。今は変化してきているが、伝統的にはそういうやり方ですしね。
伝統社会から現代社会への変化の影響を大きく受けているためもあり
彼らは特に深刻な健康問題を抱えています。

これは、社会問題です。
そして、アガスティアの葉を読むことは、
当然ですが、
彼らがいなければ、できません。


私たちが、インドの伝統の知恵で
私たちの生活を豊かにしていくのならば、
彼らの生活環境も良くなっていく必要があります。


どっちも豊かになる方法。
Seventh Jenmaはそれを目指します。
綺麗事ではなく。生きていくために。












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