ロゴを作るのに必要な要素たちの話

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デザイン・イラスト
先日、ロゴを頼みたいんだけど、何を用意すればいいの?ということを聞かれました。

確かに…私もロゴを勉強するまでは全くそんなことわかんないわって感じでした。

現在、ご依頼いただく際には、これと、これと、これをお願いしますと項目を挙げて
伝えてはいるのですが、正直、なぜそれが必要なのか?というところまでは聞かれもしないし、
説明することもほぼないので、今回はその辺りも掘り下げながら記事を書いていこうと思います。

この記事を読んで、依頼される方のロゴへの理解も深まってくれるといいなと思います。

まずは事業について

事業を始めるに至った経緯や事業に対する想い
他の競合にはない特徴や良さ・売りは何か
事業内容
経営理念
夢や目標
依頼背景
ロゴのデザインなんてなんでもいいよという人でもここをしっかりヒアリングすることで、
本人も気づかなかったような熱い思いが込み上げてくることもあります。

基本、ロゴって事業を始めるのに、最初に作るものじゃないでしょうか?

いわば原点ですね。

作り直す場合も「再出発」というタイミングだと思うんです。

なのでロゴを見たときに初心に返れるとか、目標の再確認ができるとか
そういうものであってほしいなと思っています。

特別な想いを込めて作ることで、何年も愛着を持って使い続けられる、
そんなロゴになるんじゃないでしょうか。

事業の情報がわかる資料

ホームページ
チラシ
SNS
あればください。理由は…あればください。それだけです。

個人の場合

好きなもの(薔薇・月・猫など)
趣味
なんでそんなこと聞くの?と思うかもしれませんが、
月が好きなんですとお伺いした場合、イメージとして、優しく照らす・輝きがある・いつもそこにあるもの・落ち着き・静か・穏やか・丸いなど、デザインに落とし込める部分が出てきます。

直接月を描かなかったとしても制作のヒントはそこから拾えたりするので聞くようにしています。

ターゲットについて

年齢層
性別
職業
趣味
生活スタイル
年収など
これもそんな細かく聞くの?と思われることがあるのですが、化粧品を売る会社ですとなった場合、20代向けなのか50代向けなのかで作るものが全く違ってきます。

じゃぁ、趣味や生活スタイルなんて聞いてどうするの?とも思うかもですね。

健康に気を遣っている人、オーガニックに興味のある人に、カタツムリのロゴ!どぉーーん!ドヤァ!
とかだと…なんか…辛いじゃないですか。
どうしてもダメってわけではないですが…
ターゲットに愛されるか?というと、考えるところがあります。

成分にカタツムリが使われていたとしてもここは虫をモチーフにするのは避けたいなと思います…

打ち出したいものや、自分の好きという感覚だけで作るのではなくて、なるべく顧客にも愛されるものを作りたいですよね。

どのような印象を持ってもらいたいか
顧客にユーモアのセンスを感じてもらいたい、親しみ深い会社と思ってもらいたい、
かっこいい印象を与えたい、高級感や信頼を持ってもらいたいなど、それぞれの会社で
与えたい印象があると思います。

ここは成果にもつながってくる部分だと思うの先にも述べたように
伝えたいことと伝わることのズレが無いようイメージをまとめていきます。

何に使う予定か

ホームページ
看板
名刺や紙媒体
ユニフォームなど
ロゴは使われる範囲がとても広いです。

グラデーションにしたいなとか、カラフルなものがいいなとかって方がいらっしゃると思いますが、
印刷する場合だと何色もの色を使うことで印刷費がものすごく高くなったり、
ユニフォームや記念タオルへの刺繍がグラデーション不可だったりすることもあります。

ロゴを作るうえで、制限が出てくることもあるので今後の展開も考えて
何に使う予定かを聞いています。

ロゴの構成

ロゴはシンボルマーク・ロゴタイプ・タグライン3つの要素があります。

どれも個々に使用することもあり、全てを作らないといけない!というわけでは無いです。

シンボルマークを持たず、ロゴタイプのみで経営している大企業もたくさんありますよね。

シャムシェード.jpg

左側のロゴ見本で説明すると団子のようなマークがシンボルマークになります。
COMPANYの部分がロゴタイプですね。
そしてtag line hereと書いてあるところがタグラインになります。

例として、ブルーライトカットのメガネを売りにしている会社があると想定して
簡単に作り替えてみたものを左用意しました。(5分クオリティなので悪しからず)

メガネのシンボルマークですが、ブルーライトカットのイメージから
真ん中の黒い部分をグレーに変え、影として見立てています。
社名は適当ですが、ちょっとした影が目を守るという意味のを込めた社名にしてみました。
シンボルマークに丸が3つ並んだことと、社名の「影」から連想してシャムシェーd…もういいですね。
恥ずかしいのでこの辺でやめておきます。

参考デザイン

せっかく作っても全然イメージと違う!ということにならないよう、
参考デザインは聞いておきます。

依頼する側も制作する側も最初の時点である程度のイメージを固めておいた方が
ストレスが少なくスムーズに進められます。

お任せで!とか適当でいいよ、イメージなんてないよという人に限って
出来上がったものを見た際、あれれ?なんか違和感だなぁということになったりもします。

これはロゴに限った話ではなくて、デザイン全てに共通する部分ですね。

どうしても先方にイメージがわかないというのであればこちらから、
このようなデザインはお好みですか?この雰囲気で進めていこうと思いますが
いかがでしょうか?と提案したりすることもあります。

まとめ

準備物って、案外多いんだな、面倒だなと思った方もいるかもしれません。
だけど、設立から廃業まで長く使うロゴです。
時代の変化や環境、心境の変化にも耐えられる耐久性のあるロゴを作るために
必要不可欠な部分です。

でも大丈夫、難しいようなら雑談しながらで、デザイナーさんは色々要素を拾ってくれることでしょう。
ある程度準備したらプロに頼ってみるのもいいと思います。

ではでは素敵なロゴが出来上がりますように。

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