飲食店のバナーデザインをするにあたって

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デザイン・イラスト
飲食関連事業のインハウスデザイナーとして働いていた経験を活かし、フリーランスになった今でも食べ物に関係したデザイン業務に関わることが多いです。
先日も、関東のとあるローストビーフレストランのバナーのデザインをしました(要望があり画像はお見せすることができません)。幸いクライアント様にも満足して頂き、ありがたいことに継続してデザインの発注を頂けることになりました。お客様に、あるいは制作者自身も満足する形で業務を進めることができるように、注力していることが3つあります。

1. 相手の話、思いをしっかりと聴く

お客様の中にはデザインの発注を初めてされる方も少なくありません。その為、何を求めているのか、そもそもそのデザインは必要かなども含めて、相手の意図をしっかりと汲み取る必要があります。まとまりのない、抽象的な言葉でも構いません。それらを整理し紡ぎ合わせていくのが、デザイナーの仕事です。

2.専門用語は使わない

デザイナーに限らず、あらゆる業種のプロの方は、しばしばその世界の専門用語を多用する傾向があるように思います。申し訳ないのですが、分かりません(笑)。こういった小さなディスコミュニケーションの積み重ねが、最終的に大きなほころびを生むのではないかと思っています。誰にでも分かる表現でスムーズなやり取りをすることが、最終的なビジュアルにも反映されます。

3.要望には応える、自分の意見も言う

初めにやり取りをさせて頂いた後、デザイン業務に入ります。その際、1から10までお客様の要望を反映することは、クオリティに影響する可能性もあるので難しい場合もあります。その際はデザイナーとしての経験を活かし、こちらなりの解答をお見せしますが、何故そうなったかを明確に話します。色味のこと、構図のこと、コピーのこと、などなど。お互いが納得した形で、次のステップへ進んでいきます。

とてもシンプルなことですが、こういったところを疎かにしてしまうと中身のあるコミュニケーションデザインは成立しないと思っています。見栄えだけを意識したデザインではダメなのです。そこにはやはり人と人の間にしか生み出されない体温が感じられるやり取りが必要です。
同じような、簡易的なデザインが蔓延っている今だからこそ、あえて面倒なプロセスを踏むこと。一見遠回りに見える業務の先に、本物の何かがあるのかもしれない。そう信じて、日々業務に勤しんで参りたいと思います。

★飲食以外のバナーも対応しています。是非この機会にご依頼下さい★

これからデザイナーとして再スタートを切りたいと思い、満を持してブログを書いてみました。こうやって言語化をすると、自分の考えを整理できるのも良いですし、客観的に自分を見ることができるので悪くないですね。
デザイン、イラストのことはもちろん、個人的な趣味のことまで、これから定期的に無理のない範囲で書いていきたいと思っています。
ご覧頂きありがとうございました。

筆者紹介
多摩美大卒業後グラフィックデザイナーとして都内大手デザイン会社に勤務。その後、P社でEC業務、飲食関連会社でインハウスデザイナー、編集者などを経て、現在はフリーランスでイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活動。国外でもイラストの展示経験があり、18年にはロンドン、23年11月にはバルセロナで展示予定。精力的に活動している。

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