一人暮らしの母が認知症と診断…

記事
コラム
認知症の一人暮らし、まず家族がする事!
(情報を集める)
*いま飲んでいる薬は?
*食事はどうしてる?
*金銭管理は?
*ご近所付き合い、友人との交流は?
*トイレの失敗増えてない?


認知症の一人暮らしに生じやすい問題
*お薬の管理がうまくできない
*必要のない高額商品を買ってしまったり、同じものばか買ってしまったり日常的なお金の管理がうまくできなくなりトラブルが増えてくる
*鍋を火にかけて忘れたり、暖房器具の切り忘れなど物忘れの他に注意力も低下することで日常的な家事などのミスが増える
*同じものばかり食べていたり、食べすぎたり、食べなかったり栄養のバランスに気を配れなくなる
*トイレの失敗が増え、失禁や便秘などのトラブルが増える
*通いなれた道なのに、道に迷うことがある
*ゴミ出しが決められたルールでできなかったり出されたごみを集めてしまったりご近所トラブルが増える


様々なトラブルを防ぐために

*ご本人の情報をしっかり集めましょう!

様々なトラブルを防ぐためにはまず今のご本人の生活を把握することが大切です。直接ご本人に聞くと「前からずっと自分で何でもしてるから大丈夫」「私がボケてるとでも思ってるの?」などご本人は良い印象は持たれないでしょう。それよりも警戒したり拒否されるようになってしまうことも多いので気を付けましょう。ではどうすればいいのか、例えば家に入れる家族や介護者が“今まで出来ていたから大丈夫だろう”という概念を捨て、ご本人の日常を良く観察することが大切です。
例えば、どこの病院にかかりどんな薬を飲んでいるのか(薬は余ったり足りなかったりしていない?)、冷蔵庫の中には何があるのか(同じ食材ばかり入っていないですか、賞味期限は大丈夫?)、家の中で見慣れない品物は増えていないか、以前は綺麗好きだったのに…ご近所の人とはどんなお付き合いをしてるのか、どんな人と関わっているのか(トラブルなどはないですか?)など些細な変化を注意して見てみましょう。
このようにご本人の情報をしっかり集めることで、問題となる事が少し見えてくると思います。もしこの時差し迫った問題があるのであれば、まずそれから対応していきましょう。
例えば、

*薬の管理で問題に気付いたのであれば主治医やかかりつけの薬局に相談してみましょう。

*火の不始末が想定されるのであれば、ご本人が使える範囲で電気調理器に変えることが有効かと思いますが、環境を大きく変えることは認知症状に影響を及ぼすこともあるので少しづつ慎重に行うことをお勧めします。

*身の回りの事や家事に問題が見つかればケアマネジャーに相談してみましょう


このような対応をする時の注意点

ついつい家族や介護者が“危ないなか”“困るだろうから”と決めつけご本人の声を何も聴かずに進めてしまいがちですが、それは絶対にしてはいけません。なぜなら、そのことでご本人が今後全ての事に対して警戒したり拒否をされるようになることも想定できるからです。時間はかかるかもしれませんが、まずご本人にどうしたいのか耳を傾けることが大切です。そしてご本人が一つ一つ納得できるように前に進めていきましょう。


今から準備しておく事

認知症は進行していくものです。当面の問題を解決しても、また新たなリスクや問題が生まれてきます。そのため見守や相談できる体制や関係をしっかり作っておきましょう。家族、介護者は一人で頑張るものではありません。家族や介護者の心に余裕がなければ認知症介護はできません。だから一人で考えず、悩まず色んなコミュニティーを利用しましょう。


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