【四柱推命人生論】中和された命式 VS 偏った命式

四柱推命学を勉強すれば多くのことを得ることができる。単純に命式の解釈だけが上手なのではなく、人生の知恵も得る。

観点の違いはあるだろうが、何でも一方に偏れば、それだけのリスク負担が大きくなる。同時にいろいろと気にしにくい。

そのため、偏りは問題になる。株式投資の定石もポートフォリオだ。優良株だからといって資産をそこにすべてつぎ込むと丸裸になりやすい。

考えてみよう！

四柱推命命式は誰でも原局八文字の気運を持っている。この法則は誰も例外ではない。

米国大統領だからといって、命式は百文字ではなく、アフリカ難民だからといって、一文字ではない。

地球上の人間は誰でも同じように4つの柱と8文字（四柱八字）が与えられる。これはどういう意味なのか？？？

命式に特定の気運が多ければ、他の気運が入る場所がない。これが偏った命式だ。

例えば、自分の命式に木が5桁を占めていれば、残りの3桁に火、土、金、水の五行が入らなければならない。

そうすれば入れない五行もあるだろうし、入ってもあまり入れない。命式は誰でも8文字だから！

平均値で見れば、成功する人々には中和された命式の人が多い。しかし、大きな成功を収めた人々には偏った命式の人が多い。

簡単に言えば、成功する人の多くは中和された命式だが、その中でもトップクラスはほとんど偏った命式という意味だ。

中和された命式は才能の大きさが比較的小さい。しかし才能のスペクトラムが比較的広い。そのため、進路が多様で進路の変更が容易だ。

偏った命式は才能の大きさが比較的大きい。しかし、才能のスペクトルが比較的狭い。そのため、進路が限定的で進路変更は難しい。

偏った命式が生活の起伏が激しい理由がここにある。運の変化に敏感な理由もここから出ている。

例えば、Aは製パンも可能だし、美容も可能だし、溶接も可能な溶接士だ。

このような人は、運が悪く入ってきても、打撃はあまり大きくない。

働いていた会社がつぶれて溶接ができなかったら、他の才能を取り出して使えばいい。パンを焼いてもいいし、髪を触ってもいい。

そうでなければ、全く異なる新しい勉強や技術を身につけても比較的容易に習得して活用できる。

しかし、Bはただ溶接しかできない。しかし、溶接の実力は誰にも劣らない職人だ。

このような人は運が悪いと、その打撃はものすごい。

一生溶接しか知らなかった人が一瞬にして自分の仕事がなくなると、その人は廃人になってしまう。

他の勉強や技術を習得するのが容易ではない。いや、習得する意志が生じるのも容易ではない。そのままためらわない場合が多い。

Aは中和された命式で、Bは偏った命式である。お金を稼いで地位が高くなった時はBが著しく成長するが、失敗した時もBは著しく失敗する。

そのため偏った命式は時代にも恵まれなければならない。自分の才能が時代によって再評価されるからだ。

人が勘違いするのは、運が変われば自分の能力が飛躍的に向上すると勘違いする。それは中和された命式の話だ。

偏った命式は、運が変われば能力が高くなるのではなく、すでに持っている能力の再評価が発生する。その再評価が吉凶を生み出す。

自分がその人に会って運がよくなったのではない。いい運で、その人に会って自分の価値が再評価されたのだ。

人間がだめな時は物乞いするようにして縁を結ぼうとしても拒否されるが、うまくいく時はじっとしていても良い縁が自然に訪れる状況が演出される。

それが運という機会の有無だ。実力のある農夫も天気が助けてこそ豊作だ。

中和された命式は平凡な成果と平凡な痛みを経験して生きているが、偏った命式は大きな成果と大きな痛みを経験して生きている。