いつまで続くか物語 交番編 1

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ある日のこと。
23時頃に酔っぱらいのお爺ちゃんが来所してきて、「ありゃ誰か死ぬで。早よ来て捕まえなあかんで。」と本当か嘘か分からない申告をしてきた。
私は、詳しく聞くために「どんな奴がどこで暴れてるんや?」と聞くと、お爺ちゃんは「お前では勝てん。200m先の象の前や。他におらんのか。」とナメた口を叩くので、「俺が行ったるから、案内せいや。」と大声を出すと、相勤者が4人出てきてくれたので、お爺ちゃんの案内でみんなで現場に向かった。
夜中ということもあって、装備品(刺す股)を持って行くと、目の前に上半身裸の男が雄叫びをあげており、私は、精神錯乱者かと思ったが、よく見ると、両手に約30cmの牛刀を1本ずつ持って振り回しているではないか。
私は、「これ、ほんまにアカンやつやん。お爺ちゃんの言う通りかも。」と思い、少しずつ近づくと、おかしなことに両手とも包帯みたいなテープでグルグル巻きにしてて、牛刀が取れそうにない状態だった。

この状況を目にした私を含めた5人の警察官は、、、、

みんな私を見て、
「確か独身よな。一番若いし。俺ら嫁、子供もいるから、まずはお前が正面から行って、俺らは、後ろから攻めるわ。大丈夫や。俺らを信じろ。」
と先輩、上司からの絶対命令が発令。

私の気持ち
 独身や年齢なんて関係ないやろ!ってか後輩に先頭いかすか?
 確かにお爺ちゃんに俺が行ったるわと啖呵きったけど、まさか牛刀二本振り回す精神錯乱者なんか想像超えてるやろ。
 絶体絶命のピンチ!

このつづきは次回
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