10年ぶり位でした。
競売の開札場に行きました。
競売が盛んな時は、開札場も面白かったです。
最近は競売の件数そのものが激減し、入札するのは稀になりました。
今回は、自分が入札したわけではありません。
関係者が入札した案件です。
開札される件数は1件だけ、でした。
この1件の入札に、21人が入れていました。
競売が盛んな時期では、10人位でも多いなという感じでした。
それが20人超えです。
いかに集中したかが、分かります。
基準価額は1,000万円くらいの案件です。
入札可能金額は、8掛けから可能です。
800万円強から可能です。
21人の中に、もしかすると800万円程度で入札した人がいたかもしれません。
いたとすると、ど素人確定です。
問題外です。
素人さんや似たレベルの人の場合、この基準価額に「いくら上乗せするか」という考えをすることが多いです。
基準価額をベースに判断しようとします。
これが誤りです。
プロの場合、基準価額はどうでも良い、です。
単に保証金の金額が変わるだけです。
その物件の現在価値、収益から逆算した価格、将来的に生み出す価格から
必要な費用を控除して、価格を出します。
結果として、基準価格の数倍になることがあります。
それでも全く構いません。
実際の価値を考慮して入札するからです。
その他大勢の欲ボケどもと比較する必要がありません。
適切な価格を読み切れるかどうか、これが能力と思います。
10年以上前の競売の場合、全ての入札者を読み上げていました。
しかし、今は変わりました。
裁判所によって異なる場合がありますが、上位3人程度が読み上げられる場合があります。
今回、読み上げられたのは、1名(1社)だけでした。
他の20人は、読み上げすらされませんでした。
理由があります。
次順位の申し立てができないからです。
競売を知らない人であれば、最高値の次の人=次順位、最高値の人が代金納付手続きをしなかった場合、次順位の申し立てをしていれば購入可能となるはず、と考えるでしょう。
なぜ、申立てができないのか。
金額です。
1位と2位の金額差があったからです。
保証金の金額内であれば、次順位の申し立てができます。
今回は、1位がぶっちぎりで最高値だったため、次順位の申し立てができないとなりました。
それどころか、2位の金額すら読み上げられませんでした。
おそらく1千万円以上の差があったのだろうと思います。
久しぶりの開札で、ぶっちぎりの落札を目の当たりにしました。
もしかすると、と思っていましたが、とんでもない金額で入札されていました。
ですが、何が何でも保有したい物件だったので、結果として構わない、となると思います。
落札できればいいな、という入札ではないからです。
でも他の連中が哀れに見えました。
セコイ奴らが20人いました。
問題外扱いです。
皮算用をしていた者達の落ち込みが見えるような気がします。
たまに競売の開札に行くのも良いです。
そもそも入札になる事件が少ないので、開札に行くことがありません。
代金納付後の活用案を、これから色々と検討していきたいと思います。