今は日本では建築基準法で、世界的にみても厳しい基準で構造や施工が決められています。木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造など構造ごとに決まっています。
地盤→基礎→躯体と、細かく基準があります。
そのため、建築基準法の定める家を造るとなると、費用と時間が必要になります。
そこに材料不足が加わりました。
木材だけではありません。
資材が不足し始めています。
そのせいで原価が上がります。
10年前とは比較にならないほど、住宅価格は上昇中です。
建売=安い、でした。
しかし、今の建売は個人的に高い、と感じます。
少なくとも田舎の価格ではない、と思います。
建売でこの価格なので、注文住宅は悲惨です。
住宅ローンの金利が低いので、借入金額のわりに、月額の返済金額は上がっていません。
しかし、変動金利だけで検討していると、どこかで金利が上昇局面になったときに「詰み」ます。終わります。
また、減税期間が終わったときも「数手で詰み」という状態もあり得ます。
維持管理費用が不要な住宅は、現時点では存在しません。
サブスク住宅も無理があります。
但し、現時点では、です。
いずれ変化するときがあるかもしれません。
住宅本体価格が、劇的に下がるときが訪れるかもしれません。
今は、普通に住宅の坪単価は、65万円/坪くらいまで上昇しています。
建築関係者であれば、もっと高くなる、と感じるはずです。
これを、どうやって劇的といえるほど、価格を下げることができるのか。
個人的には、10万円/坪が理想です。
30坪の住宅の本体価格が、300万円となります。
車よりも安いです。
寝言は寝て言え、という建築関係者は腐るほどいるでしょう。
腐っているのは、この人たちの脳のほうです。
ようやく実現しそうです。
夢ではない、ようです。
理由は、ある技術の凄い進化のおかげです。
3Dプリンターです。
3Dプリンターの住宅版です。
ついに住宅を3Dプリンターで作ることができようになりました。
驚きました。
基本はコンクリートです。
外壁の厚み、300mm=30cmあります。
十分です。
これが普及するようになると、今までの住宅価格の問題は消えます。
土地価格も変わってくると思います。
その場所、に拘らなければ、信じがたい価格の土地+建物が完成します。
価格が300万円程度になると、住宅ローンの次元ではありません。
車と変わらないか、むしろ低くなります。
借入期間も35年以上など、する必要がありません。
数年で余裕、となります。
しかもサブスク形式も出てくるはずです。
賃貸とは異なる住宅の利用方法になります。
今の賃貸市場も激しく変化する可能性が考えられます。
3Dプリンターで製作できるようになると、材質も次々と変化するはずです。
今はコンクリートですが、再生可能な材料が現れると思います。
正しい意味のスクラップアンドビルドになるはずです。
再生するからです。
時代に応じて使いやすいように変えればいい、からです。
この考えの対極にあるのが、タワーマンションです。
ほぼ確実に50年後は産廃です。
しかも解体が困難な産廃です。
建築費、解体費ともに最大値になるのがタワーマンションです。
ゴミです。
反対に再生できる、3Dプリンター住宅の場合、どうとでもなる、と言えます。つぶしが効く、とも言えます。
組み立て方式の住宅もありますが、やはり柔軟性に欠けます。
3Dプリンターの場合、形の自由度が高くなります。
漫画の世界の住宅も可能になります。
何か修理が必要になっても、3Dプリンターで作られるので部品に困りません。必要なのは、データのみです。
人件費が激減します。
むしろ個人でも可能になると思います。
〇〇の匠、などのような「悪匠」は不要になります。
正確なデータさえあればよい、となります。
すると、人間よりもAIのほうが好ましくなります。
3Dプリンターで製作、現場にはドローンで運搬、現場ではAIによる
ロボットで正確に迅速に組み立て。
これで完了です。
家の内部から各人のご自由に、という状態になります。
基本構造が正確に頑丈にできていれば、誰も困りません。
また、何らかの災害等で壊れても、簡単に作ることができます。
夢ではなくなりました。
費用対効果は絶大と思います。
今までの住宅が、完全にゴミ扱いされる日が想像できます。
建築家、と呼ばれた人の建物でも、数十年でゴミとなり解体されています。
巨大な産廃となるのは、五輪の会場、国立競技場と私は思います。
どう考えても、分解したり、再生できるようには見えません。
維持費だけで、国に迷惑をかけています。
今すぐにでも撤去すべきと思うくらいです。
持続可能な、再生可能な、というなら、手本を示すべきでした。
東京五輪は、アホの見本です。
これは後世への恥です。
国内だけではなく、世界の大掃除が始まるはずです。
新たな世界、ここでは興味深い建築の姿が考えられます。
今の住宅価格を当たり前と思うのではなく、桁違いに安くなるかもしれない、と考えることも大切と思います。