不動産の知識、高さと深さについて。

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賃貸の場合は所有権がないので、あまり関心がないかもしれません。
所有する場合、それも土地を単独で所有する場合については、知っておいて
良いかと思う内容です。

共有の場合は、マンションが例です。土地を共同で所有している場合も
考えたほうがいいかもしれません。

「あなたの土地は、高さは何メートル、深さは何メートルまでが自分の
所有権が及ぶのでしょうか」、という問いについてです。

何となく所有しているような気がする、高さと深さがあるかと思います。
しかし、具体的に上空は何メートルまで自分の権利があるのか、地下は何メートルまで権利があるのか、考えたことがある人は多くはないかと思います。

飛行機が飛んでいる高さも自分の空間だ、と主張する人はでてきます。
しかし、では自分でその高さまで塀でも作れるのか、と言われると無理と
思うはずです。

地下も同じです。マントルまで自分のものだ、と言う人もいるでしょう。
実際にマントルまで管理できるなら、やってみてほしいです。

無制限ではありません。
上空、地下ともに所有権の及ぶ範囲が決められています。
基本的には法律により、上空は300m、地下は40mです。
他にも地域によっては高さが低くなることがあります。
地下も同様です。特に都心部では変わってきます。

地下鉄が深さ何メートルのところを通過しているのか、知っておく
べきです。少し前に、住宅地で道路や敷地が陥没したケースがありました。
所有権が及ばない範囲を掘削されていました。
その土木工事が原因ではないか、と疑われました。
当然と思います。

地下に空洞ができれば、その上のある物は下がることが考えられます。
まさか自分の土地の下に大穴が開けられている、とは普通は考えないと
思います。

道路の陥没は、福岡市内でも派手に発生しました。
おかげで、地下の構造が見えました。
杭の状況まで明らかになりました。
普段は見えない部分が明らかになる、とても貴重なデータになります。

自分の居住地等の地下がどうなっているのか、知っておいて困ることはない
と思います。穴だらけ、かもしれません。
地価が高くても、地下は浅い、脆いかもしれません。
地盤の改良工事は、せいぜい地下10mくらいまで、です。
それ以下になると、基本的に建築では考えなくてよい、となりやすいです。

比較的浅い部分は良くても、深いところが脆弱かもしれない、これも考えて
所有するべきと思います。

上空についてです。
飛行機のような高さであれば、今までは無関係の高さでした。
これが上空の高さを気にしないといけないような、道具が出てきました。
ドローンです。
このドローンは、高さは比較的低いところを飛びます。
すると、所有権の高さ以内になることが増えてきます。

好き勝手に飛んでいい、わけではありません。
色がついているわけではありませんが、飛んでいい空の道があります。
最近は、これをビジネスとして活用する企業もあります。
所有権に関わるので、空の通行料が発生する、という考え方です。

上空を通過される土地の所有者は、特に何もしないのに通行料を得る、という
面白いことが生じています。今後は、非常に増えてくると思います。

その代わり、今までは殆ど気にしなくてよかったことを、気を付けることに
なります。

上空からの落下物と音、です。
静かな無音のドローンであれば音の問題は消えますが、現在のドローンは
うるさいです。上からの音を気にすることになります。
また、上からドローンが落下してくる場合、ドローンの運搬物が降ってくる
ようなことが考えられます。

上を向いて歩こう、の意味が変わってくるかもしれません。

自分の土地の所有範囲、気を付けないといけないこと、が昭和とは
変わってきています。どういう環境に自宅があるのか、軽く調べて
おくと良いかと思います。
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