2021年10月17日土曜ヨル10時より、ドラマ『二月の勝者』が日本テレビ系で始まりました。
その中でこのようなことが言われていました。
…サッカーをしたいならむしろ中学受験をしたほうがよい…
みなさんはどう思われますか?
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そもそも中学受験をした方が良いのかどうか…
それについては、千差万別で十人十色。
十把ひとからげに答えを出せることではありません。
では仮に、中学受験をして公立であれ私立であれ、
難関であれそうでないとしても、
とにかく中高一貫校に入ったとしたら、どうであるか…を考えてみましょう。
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中高一貫校でも中学の卒業式を行う学校を行わない学校とがあり、
中1・中2・中3・高1・高2・高3と呼ぶ学校と、1年・2年…5年・6年と呼ぶ学校とがあります。
どちらの場合にも共通なのは、中学校は義務教育であり、高等学校は義務教育ではない、ということです。
中高一貫校でまさに6年間「一貫した」教育が行われる…各学校が工夫を重ねて実践しているわけですが、中学と高校という学校の設置形態が異なることによる「違い」が生じます。
部活動の場合もあてはまり、中学校と高等学校では競技別の組織団体も異なれば、試合球の大きさや試合時間などのルールが異なる競技もあります。
そのため、6年間一貫した教育ではありますが、中3の最後の公式試合の後は、高校1年の学年に上がるまでは、公式の試合は行われないのが一般的です。
それなら、中高一貫校じゃなくても、中学→高校と進んでも、変わらないんじゃない?って思いそうですが…そうではなかったりします。
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中高一貫校において、同じ競技でも中学と高校とが同じ一つの部活動組織という場合もあれば、別々というケースもあります。
これは学校による違いというよりも、同じ学校の中でも競技の特性や人数の関係で生じる違いです。
中3の最後の公式試合の後に、完全に引退するという選択肢だけでなく、練習に参加し続ける・後輩の指導にあたる・練習試合には参加する…などという方法で「同じ競技を続けやすい」という特徴が中高一貫校にはあります。
中学最後の公式試合のあとに「高校生の練習に入る」ことが可能になるんですね。
これは同じ競技を続ける人にとっては、かなりの強みになるのではないでしょうか。
高校受験の場合だと、中学の部活を引退して、競技に触れない期間ができてしまうのが一般的です。
その間も、同じ競技の練習を続けられる、場合によっては高校生に交じって練習できる場合もあるとすると、同じ運動競技を続けたい人にとっては、ここに中学受験をする一つのメリットがあると言えます。
そういう意味で、先のドラマ『二月の勝者』の中の
「サッカーをしたいならむしろ中学受験をしたほうがよい…」
という考え方が生まれるのです。
ただし…このことだけで、中学受験をしたほうがよい、と決められるものではありません。
もちろん、高校受験をして、充実した競技生活を送る生徒さんも沢山いらっしゃいます。
中学受験については、ほかにもいろいろなことを考え合わせて決断されることをおすすめします。
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