認知症だと気づかず悲惨な老後から学ぶこと

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昨日訪問した高齢者夫婦ですが、悲惨な老後となっています。
ただ、未然に防げていたかもしれないことなので、健康な時から決めておくことは大事だと思ったことです。

このご夫婦は、二人とも要介護認定が下りており、
妻は要介護1だけど歩行器を借りているだけです。
夫は要介護2で夫の方が介護度が思いです。

・夫は91歳。認知症。
・5分前のことは忘れてしまい
・食事は食べたか食べてないのか分からない
・薬は妻が用意しなければ内服できない

常に妻が介護をしなければ、自宅での生活はできません。

妻は今年で90歳。高齢で自分の身の回りのことをすることさえ、しんどいのに夫の面倒を見ています。

平日は1日型のデイサービスを利用しているので、日中は妻は自分の時間が作れます。

一応、息子も一緒に住んでいますが、息子の仕事は在宅ワークがメインなので、昼・夕食と食事だけは家族3人分は用意してくれますが、
その他は全く関わりませんというより、関わろうとしません。

理由は父親が大っ嫌いだそうです。

昔から喧嘩ばかりで、父から怒られてばかり。認知症になっても息子への態度も言葉もきつく、感謝の言葉も出てこない。

息子は、何かあっても僕は父親の面倒はみないと断言しています。

では、なぜ3人で暮らしているのか?というと、
みんなで暮らした方が賃貸なので、息子と両親で半分ずつ支払ったり、食事なども両親が多めに支払ってくれることもあるので、何かと便利だからだそうです。

妻の本音は、本当は2人で暮らせるものなら暮らしたい。そして、お手伝いさん、いいえヘルパーでもいいので、家事・掃除をお願いしたいくらい。。。
しかし、「支払うお金がない」という理由で、現在の暮らしになっています。

本当のところは、お金さえあれば
・夫婦2人で暮らす
・ヘルパーを入れる
・できれば施設に入所したい
けど、お金がない状態だし、息子には頼めない。息子は独身で息子の老後もあるしね。と仰っていました。

実は、夫が利用しているデイサービスの利用料金は滞納をしているので、
分割で支払っている状況なのです。。

そして、なぜそこまでにお金がないかと言うと・・・

この夫は、認知症を発症するまでは、会社の社長。箱根に別荘があり、休みの日は夫婦で海外旅行三昧だったのです。

昔で言えばセレブだった生活なのに、
夫が認知症になり始めているのにも関わらず、
お金の管理は全て夫に任せていたので、
妻はお金のことは全く管理はしておらず、
いつの間にか、さまざまなところに、お金を貸してしまったそうで、

気づいたら自分のお金がないどころか、借金までになっていたそうです。。。

今、この話を聞いていた場面を思い出しただけでも、ぞっとしてきました💦
もしかしたら、認知症になってなかったら、セレブ生活は継続していたのかもしれないのです。

この夫婦は
どんな老後にしたいのか?決め、お金は今どのくらいあるのか?
夫婦で話し合いを全くできていなかったのです。

ここで思ったことは、夫婦で暮らしている方は、
お金をどちらかが管理をしているのであれば、
一度、家にどれだけのお金があって、今後はどんな暮らしにしていくのか?
夫婦で話し合っておいた方が良いと思うのです。

そして、子供にもこんな生活を老後しようと思う。と伝えておくのも良いと思います。

夫婦共働きが多くなり、夫婦の貯金は別々という方も多くいるみたいですが、やはり高齢になったら、お互いの貯金くらいは把握しておいた方が良いと思います。

ちなみに私の家では、私がお金の管理をしています。夫は全くお金の心配はなく信用をしきっています。

だけど、私は、夫に定期的に今の貯金はこれくらいで、家には現金はこのくらいあると伝えています。

夫には、安心をしてもらいたいという気持ちもあるからです。

認知症は種類によって、症状の出かたは人それぞれですが、
いつ認知機能が低下をしたのか?いつから認知症になっていたのか?は

一緒に住んでいる家族でさえ、
ちょっとした違和感であったり、気づかないこともあるので
おかしいな?と感じた時には、認知症外来や脳神経外科に受診をすることをお勧めしますが

「なんで自分が病院に受診をしなければいけないんだ!」と怒ってしまう家族もいらっしゃるので、

そんな時は、地域にある包括支援センターに相談していみるのも良いと思います。

大事なお金がいつの間になくなるどころか、借金までして人に貸しているなんてことも、他人事ではありません。

日頃から夫婦の財産や大切にしているものは、夫婦で共有をし守っていきたいものだな~と改めて思いました。

読んでいただきありがとうございます。
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