フルオーダーの造作家具は なぜ高額になるのか

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フルオーダーの造作家具は価格が高い。
実際、ニトリ等の価格を目安に、製作を依頼してくるお客様が多くいらっしゃいます。ですが、ほとんどの場合、お客様の想像をはるかに超える見積り金額になります。
では、なぜフルオーダーだと金額が高くなるのか、主な理由を解説します。

●個別デザイン・設計
フルオーダー家具では、お客様の要望に合わせて一つ一つデザインを作成します。標準的なデザインを使い回す量産家具とは異なり、デザイン作業には多くの時間と労力がかかり、そのコストが価格に反映されます。
例えば、デザイン料・設計料が10万円の家具があるとします。家具を量産する場合、10台生産すれば、1台当たりのデザイン費用は1万円、100台生産すれば、1台当たりのデザイン費用は1000円となります。
単純計算ではありますが、1台しか作らない場合と、100台作る場合とでは明らかな違いがあります。

●材料費
通常、家具メーカーは大量の同一製品を生産するため、材料を大量発注することでコストを抑えています。しかし、フルオーダーの造作家具は個別のデザインと仕様に基づいて作られるため、必要な材料もその都度異なります。これにより、材料を大量に仕入れることができず、結果として材料費が割り高になります。
例えば、1台の家具を作るための材料費が10万円とします。同じ数量で、複数台の家具が作れることもあり、10万円で2台作れるとしたら、1台当たりの材料費は5万円となります。4台作れるとしたら、材料費は2万5千円です。これは、材料の規格サイズや最小梱包数にもよりますが、こちらも明らかにコストに差が出ます。

●手加工による製作作業
多くのフルオーダー家具は、手加工で製作されます。電動工具を使用する場合でも、基本的に操作は人が行うので、機械加工とは異なります。手加工にはにはスキルと時間が必要であり、それが価格に反映され、コストが高くなります。
機械加工を行う事もできますが、機械のセッティングやプログラミングにかかる費用が高くつき、1台分だけの加工の場合、手加工よりも高くなります。大量生産の場合、同じ設定で大量に生産できるためコストを抑えられますが、フルオーダーではその都度設定を変更する必要があり、これがコストの増加につながります。

●組立作業や配送
コストが安い家具は、そのほとんどが自分で組み立てるタイプだと思います。組み立て家具をご購入したことがある方は分かると思いますが、組立にも意外と時間がかかります。複雑な家具や大きい家具などは、その分組み立てる時間もかかり、それが価格に反映され、コストが高くなります。オーダー家具でも組み立て式にすればコストが下がるかというと、そうでもありません。基本的に手加工となるオーダー家具では、組み立て式にした方がコストがかかることがほとんどです。
また、配送においても、大手の家具メーカーは、自社便や運送会社との提携により、配送コストを抑えています。
完成した家具の梱包についても、専用の梱包材を大量生産することで、梱包材ののコストダウン、梱包作業の効率化が可能です。

上記に加え、ココナラでは手数料が販売側、購入側双方にかかるため、さらに金額が高くなります。
そのため、プラン・インフィニットでは、設計のみのサービスとさせていただいております。

プラン・インフィニットではDIY向けの設計サービスを承ります。お気軽にお問い合わせください。

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