(中学生向け)志望校の決め方

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コラム
高校受験は大学受験ほど複雑なこともないので、広く一般的な話として適用しやすいと思いますので、参考にしていただければと思います。

☆志望校を決める基準☆
中学生は3年生の夏くらいまで、「特に志望校はない」という人と「第一志望だけは決まっているけど、他は何も考えていない」という人が半分くらいいるように思います。また、中学2年生以下だと、「そもそもどんな高校があるのかをほとんど知らない」という人も少なくありません。したがって、まずはどんな高校があるのかを知るべきではありますが、ではどういう部分を調べればいいのか、それを以下にまとめました(順番に特に意味はありません)。

①学力レベル(偏差値)
→まずはどれくらいのレベルの学校に行きたいのかを考えましょう。学校の定期テストだけでは偏差値というものはなかなか測れませんが、受験においては意識するべき数字ですので、まずはここから考えてみましょう。できるだけ偏差値が高い学校を目指すのが一般的かもしれませんが、レベルが高ければ高いほどいい学校なのかというと必ずしもそうであるとは限りません。あくまでも自分にとっていい学校を選ぶべきなので、学力だけで決めるのはおススメしません。
②学校の場所
→地域によりますが、高校の通学時間は30分から1時間くらいが一般的でしょう。大学では2時間以内であれば許容範囲と言えますが、高校で1時間以上かかるのではなかなか厳しいと思います。それよりも、家から徒歩5分とか、自転車で20分くらいかけて通えるような“近さ”を重視する人のほうが多いです。個人的にも高校はなるべく近いほうがいいように思います。高校生は勉強と部活で大半の時間を取られますので、移動時間はなるべく少なくしたほうがやれることは増えるでしょう。
③部活動
→大学では部活に入る人はあまり多くないですし、多くの人が入るサークル活動に関しても、それが志望校を決めるうえでの大きな決め手になることはほとんどないでしょう。ただ、高校は部活動を一番の志望理由にする人は少なくありません。特定の部活があるのかないのか、自分がやりたい部活が強いのか弱いのか、そこは必ず調べましょう。また、クラブチームや習い事を真剣にがんばりたい人は、部活動に必ず入らなくてはならないのかどうかも調べておくべきです。
④学校の雰囲気
→こればかりは個人がどうとらえるか変わりますので、この学校は楽しい、この学校は真面目、この学校はおとなしい、などは各自の感覚で判断するしかありません。ただ、生徒たちの多くは「なんとなく」合う合わないの話を出してきます。「気になっていたから実際に行ってみたらますます気に入った」という意見が多いですが、ときどき「思っていたのと違ったからやめた」という声も聞きます。このあたりは学校説明会よりも、文化祭や体験授業等に参加して在校生と触れることで多くの情報が得られますので、少しでも受ける可能性がある学校ならば一度は参加してほしいです。
⑤卒業後の進路
→大学進学を目指すならどんな学校に合格しているのかは言われなくても気にするでしょう。ただ、数字上で〇〇大学△名という実績も、それが現役生だけの数字なのか浪人生も含めた数なのか、中高一貫校の場合は高校から入った人の実績はどうなのか、など数字の詳細も気にするべきです。また、指定校推薦の枠も調べられるなら調べておいてもいいかもしれません。①で書いた学力レベルについて、あえて高校のレベルを高くせず、学校内で上位に入って推薦枠の獲得を目座すというのも一考の価値はあるでしょう。
また、大学ではなく専門学校あるいは就職することを念頭に置いている場合は人によってかなり変わってきますので、学校側がどれだけサポートしてくれるかは調べておく必要があります。大学生の就職活動と違って完全に学生に任せる、ということはないでしょうけれど、会社とのパイプ役として信頼できるか、様々な選択肢を用意してくれるかなど、相談したいことがきちんと学校内で解決できるかどうかを気にするようにしましょう。
ちなみに、最近のトレンドとして、大学附属の高校を選ぶ人が増えています。理由としては大学受験の難化・複雑化によるところが大きいと思いますが、中学生のうちからある程度将来の希望が見えているならば、大学受験を回避して七年間を確定させるために附属の高校を選択するのも十分ありだと思います。


以上が中学生向けの志望校の選び方に関するアドバイスです。今回はおおまかなものとしての志望校選びの基準についてまとめました。1学期の三者面談で話す内容(だいたい同じような質問を受けます)はこんな感じでした。

高校受験が初めての受験という人が大半だと思いますが、受験校は生徒自身の意志で決めるべきです。これらの基準を参考に、少しずつ学校探しを始めてみましょう。少なくとも「学力的にちょうどいいから」「近いから」といった一つの基準で決めたり「なんとなくここ」という感覚で決めたりしないようにしましょう。
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