小アルカナが語るもの(1)

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占い
タロットには 恋人、運命の輪、死神などのメジャー選手大アルカナに加え、小アルカナというものがあります。

私は大アルカナのみのカードを中学生の時にもらったのがタロットとの出会いですが、俄然面白くなったのは小アルカナの存在を知ってからです。

小アルカナ自体、タロットの長い歴史において途中から追加されたものとのことですが、
大アルカナが0番愚者から21番世界までで人の魂の成長というドラマを象徴しているのに対し、圧倒的に行間や登場人物が足りないことから追加されたと言われているようです。

言わば一人芝居だったところに他の役者さんやモブが加わって大オペラになったということですね。

大アルカナはたとえどんなカードであっても、それぞれ完成した姿であるのに対し、小アルカナは大アルカナが演じる節目の名場面の行間を埋めてくれるように思います。

例えば恋愛占いの定番・相手の気持ちで、

現在:はっきりしない
未来:進展しない

というような判定になった場合、
それぞれ現在・未来にでたカードのニュアンスだけではわかり辛いことがあります。

でも別のところで小アルカナによって”過去に囚われている”と出た場合、
過去のトラウマまたは美化されすぎた思い出などが原因で、
新しい恋、または目の前の新しい恋人に集中していないと読めます。

それがカップ6だったりすると、いずれにせよ限りなく妄想に近い、幻のような恋に囚われているとも言えるので、
たとえていうなら、二次元の漫画やゲームのキャラクター、アイドルなどに心を奪われている人のごとく、現実の世界で目の前の異性と恋をする、ということが別次元なのでピンと来ていないということになります。

よって
「特に現在他に好きな人がいるというわけではないが、
恋愛に求めるべきものが他のもので満たされているか、またはそう思い込んでいるため、目の前の現実の恋には気づかないか、現実性がないと思っている」
などというリーディングになります。

カードの展開で大アルカナが出た場合、そこは注目すべき点、と私は考えるので、特に丁寧に解説していますが、依頼主さんによっては上記のような小アルカナによる補足事項により思い当たることなどがあって納得されることも多いです。

大アルカナは完成されている、と前述しましたが、
やっぱりヒロイン・ヒーローなのでキャラがはっきりしていて結論ありきの側面があるのに対し、
小アルカナは人間の心の機微、本音に呼応しているカードが多いです。

ドラマや漫画、小説なんかでも、例えば何か事件が起きた時、
ヒーロー、ヒロインはただガーン!!という感じで衝撃を受けているけど、
事件に集まった野次馬や脇役は、ヒーロー、ヒロインがとても言えない本音を言ってくれたりして、その事件や事件の当事者がどういう側面があるのか、
よくわかりますよね。

相談者さんの物語をより生き生きとリアルに描く名脇役、
それが私にとっての小アルカナさんたちです♪( ´▽`)



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