在庫管理 (ロケーション番号)

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IT・テクノロジー
在庫管理を含んだVBAを作成しようと思考中なのですが
在庫管理をする為、ファイル定義を思考して散々悩んだ挙句に
「やっぱりロケーション番号の項目をつくろう。」ということにしました。
それで、今回は「ロケーション番号」についてお話したいと思います。
これはあくまでも、人間が商品の出し入れをする。という前提での話です。
そして、お店などの「陳列」との考え方とは別になります。

在庫をする場合、商品の金額や数量だけに目が向きがちです。
品物をどのように収めるか、どのように出し入れするかも重要な要素となってきます。人間の生産性、誤出荷や商品の破損等の損失も軽視できません。
単に収納しているだけで、経費はかかって来ます。自社の所有でも税金や倉庫の維持費用がかかっています。ですから、長期間在庫している物は帳簿上の金額より高い物になっているのです。
まずはいかに無駄なスペースがなく、効率よく収納していくか、かつ出し入れに時間と労力がかからない倉庫の収納設計をするかが大切になって来ます。
出し入れの頻度、重量、大きさなどを考慮する必要があります。
頻度が多いほど、入出荷場に近く、重量物や比較的大きい物もなるべく近くに収納すべきでしょうね。
そうした、収納設計が出来てから「ロケーション番号」を付けて行きます。
ロケーション番号は、出庫商品を集めて帰って来る動線を考えて付けます。
例えばA番からスタートしてZで終わるなどですね。
こうした「順番」とコンピュータ上の「昇順」と「降順」を合わせるのは大切です。
例えば漢字は読みが「あいうえお順」でも、コンピュータ上ではそのような並びにはなりません。ですから通常の住所のような漢字を含んだロケーション番号は不適切になりますね。
一番無難なのはアルファベットと数字の組み合わせになるでしょうか。人間が直感的に順番を把握できる文字を使用した方がよいですね。
「出庫伝票」などの帳票上にロケーション番号を記入した場合、帳票の上から下への順番と実際に倉庫内を巡る順番が一致していれば、一番動線として効率が良いわけですね
このように、倉庫の収納設計とロケーション番号と帳票の表記の3つを考慮に入れて、ロケーション番号のルールを決めて行きます。
番号桁は大きなエリアから小さなエリアに順に付けて行きます。
例えば、複数階の倉庫であれば、一階、二階、三階 を示す番号
一つの階のエリア番号、一つのエリアの棚番号、棚段、一つの棚段の右から順番に左へなどですね。
これは住所の考え方と同じですね。日本、都道府県、市、町、丁、番地と段々狭いエリアへと絞って行きますね。ロケーション番号も同じ考え方です。
商品に付けるロケーション番号は常に変更して行きます。入出庫の悪いものは奥へ奥へと商品は動いて行き。動きの良いものは前に移動して行きます。
遂には、一番奥が「デッドストック」になって行きますね。デッドストックを探さなくてよくなります。
ロケーション番号を付ける、もうひとつの良い点は「誤出庫が少なくなる」ということです。通常商品には商品番号が付いています。出庫作業の時に「商品番号」と「ロケーション番号」のダブルチェックをすることになりますので
「商品番号」だけの出庫作業より誤出庫が少なくなります。
しかし、間違って収納されている場合もありますので、必ずこのダブルチェックの習慣を身に着ける必要がありますね。なんでも「~だろう。」は禁物です。「帳票上に記入してあるロケーション番号と商品番号は合致している。」という先入観は禁物です。
今回は「ロケーション番号」だけに絞ってお話しましたが、在庫管理は商品をどのように管理して行くか。コンピュータ上で、倉庫、スタッフ、商品、仕入先、売り先等を含めた総合的なもので色々変わって来るので、一概に今回の例がよいとは限らなので、一つの例としてとらえて頂ければと思います。



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