ソフトウェアエンジニアの資質2

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IT・テクノロジー
またまた、古い本を引っ張り出し読んでいます。
「ソフトエンジニアリングの授業2」を読み終えました。 

「ソフトエンジニアリングの授業1」ではソフトウェアを受注して作成するまでの手順や注意事項などが述べられていました。
今回の「授業2」はどのように仕上げて行くかの方法と手順。
主に「テスト」手順が述べられています。
実際に「プログラミング」する時間や全体の工程の中でさほど多くないのには改めて驚かされました。
主に時間をとるのは最初の計画とプログラミング後のテストのようです。
それでも全てのバグを除く事は難しい事を述べていました。以外でしたね。
大企業の基幹ソフトウェアになるとバグを「ゼロ」にしての納品は実際には無理なようです。「完璧」はないようです。
「ゼロ」に近づければ予算と時間がかかるそれで、どの程度の完成度で納品するかの判断の難しさを述べていました。 
予算や納期との兼ね合いをどのようにクリアして行くか、どの仕事でも同様の悩みですね。
最後の方でソフトウェアエンジニアの資質について述べれていました。
専門的な知識は無論ですが、お客様の業務に精通する事。経理、物流、など、そのお客様の業務に精通していなければ、お客様が要求している事を理解することもできないし、満足して頂く製品を納入することはできないと述べていました。当然といえば当然なのですが、専門知識に偏り事への警鐘ですかね。
そして、大切なのはコミュニケーション能力とネゴシエーション能力だそうです。コンピュータではなく、やはり人間とどの様に向き合う事は大切で、それを無くしては、良い仕事はない。どんな仕事も同じですね。

多くの問題を克服して、お客様、会社、下請け等に満足して頂く為には、この二つの能力がどうしても必要だと力説していました。
ソフトウェアエンジニアはどうしても「プログラミング」に偏る傾向にあるが
建物を建てると同じように様々な要素がよい状態で組みあがって、良いものが出来るのだと。
読み終えて思うのは「どんな仕事も同じ」という事感想です。
物を造るという作業は、建物もソフトウェアも肝心な所はそれ程変わらないという事ですね。
大学生に向けての本ですが、何度読んでも発見がある、良い本です。
仕事の進め方を系統立てて書かれているので、非常に実践的です。
全体的に「専門知識」へだけの偏りを戒めている部分が多かったですね。
大学の教育がそうした傾向にあるのでしょう。(今はわからないですが。)
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