私もだれかの「通りすがりの人」

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*今回は「小さな読み物」を書いてみました*
校正者でして、ライティングサービスは販売しておりませんのであしからず‥‥。

最近、アクセスや販売が増えているのは以下のノウハウ販売。
4月から新たな副業をお考えの方など、いかがでしょうか?



朝、スマホのアラームで起きたものの、その直後に電源が入らなくなりました。
充電しても、長押ししてもウンともスンとも言わない小さな非常事態。

まだ使ってひと月くらいなのに‥‥。

朝の家事などバタバタとこなしたあとに、コールセンターに電話をして修理をお願いしました。
中国ふうの発音の日本語でしたが聞き取りに問題はなく、とてもやさしく整然とやり取りをしてくださいました。

指示されるまま、ボタンを長押ししてみたり、音量ボタンと電源を同時に押してみたり‥‥悲しいかな、それでも電源は入りません。

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結局、専門チームにみてもらって修理するしかないことや、送付の手はずを一つずつ確認しているうちに気が付けば、20分経っていました。

その間にも「初期化はします」というパワーワードが頭の中に響きわたります。

ショキカ、しても大丈夫だったかな。
仕事のあれこれ、滞りなく進められるかしら。せっかく古いスマホから移行して設定し終えたくらいの時期なのにまたショキカ‥‥。しかも修理に2~3週間かぁ。

ようやくすべてを確認し終えたけど、電話を切っても大丈夫かしら。
なんだか玄関のカギを掛け忘れていないか気になるときと同じ心境で電話を切れずにソワソワしていました。

「最後になんでも、聞いておきたいことはないですか?」
なんて。スマホショックで弱った心にズキューンと響く、最上級に安心するような言葉を投げかけてくれた、女性。
それだけで、ずいぶん心が軽くなって電話を切る勇気が出ました。

固定電話を切って早速、前のスマホでアカウント設定したり、急ぎの仕事を思い出して我に返ってPCに向かったりで半日が過ぎました。
お昼‥‥
ふと気づいたんです。
「電話応対してくれたのかたのお名前、聞くの忘れたな」と。

営業の仕事をしていた頃は、トラブルを避けるためにも電話主のお名前を聞くのは常識&必須。
今回は、せっかく親切にしてもらったからこそ覚えていたかったのに聞き忘れ。
「あーあ」と、ほうけて珈琲を飲んでいると肩の力が抜けて
「通りすがりの人だったんだな」
とじんわり実感が湧いてきました。

自分にとって出会いは人生を変える、大切な(時には重大な)ものですが脇役や端役も当然あるんですよね。
一瞬しか登場しないけど、何かを与えてくれた人。

自分のことやら生活については一生懸命考えるのに、通りすがりの人のことはあまりにも一瞬で気にも留めないくらい。
そして、気にも留められない「私」でもある。
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誰かにとっては端役にすらならないけど、心身を磨き続けて、いつかやってくる出会いの日に備えよう。

会わない、会えない誰かのためにも心を尽くす人でありたい、
そんなことを考えた人生初のスマホトラブルでした。

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