オーストラリア事情その② 車の教習所がない

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コラム
オーストラリアシドニーからこんにちは。

前回に引き続きオーストラリア事情について書き綴っていきます。

オーストラリア事情その②は車の免許の取り方について。

国土の広いオーストラリアでは車がないことは身体障害者と同じであると言われるくらいの車社会です。
車がないと、かなり行動範囲が狭められてしまい身体障害者と同じくらい不自由極まりないということですね。

ですが、筆者は8年間車なしで生活していました。
特に不自由を感じることはなく、買い物は徒歩で行けるところで済ませるか、自転車で行くか、公共交通機関を使って行きたいところに行くなどしていたので個人的には割と快適にオーストラリア生活をエンジョイしていました。
田舎に行くときには車を持っている友人にお願いをするか、ヒッチハイクをしたこともありました。(若気のいたりです)
現在はようやく車を持ち、多少の運転はしますが街中は怖くてまだ車で行けてません。理由はオーストラリア人の運転が荒すぎて怖いのと、街中は一方通行が多すぎて逆走してしまいそうで怖い。
そして、車線変更や左右曲がるときにウィンカーなしにいきなりやってくる人がいるので運転するときはかなり神経を使います。


さて、ここから本題です。タイトルにも書いたオーストラリアには車の教習所がない。
日本人からしたらかなり驚き、ですよね。

こちらの免許の取得方法はこんな感じです。

①学科試験を受ける
州の免許センターに行って交通ルールブックをもらい学科試験を受ける。そして視力検査を受ける。(私の住むNSW州では16歳からこの学科試験を受けることができますが、年齢は州によって異なります)

②仮免許取得
学科試験に合格すると仮免許(Lプレート)がもらえる?もしくは買って、それを車の前後にペタッと貼り、正規免許保持者から車の乗り方についての訓練を受ける。Lプレートはその名の通り、”L”と書かれたいわば超初心者マークのステッカーです。(Learner’s Licenceの略)
教官となって教える人は正規免許を持っている人であれば誰でも良いので、親や兄弟親戚、隣近所の人など誰でもオッケイなのです。
家族近隣で誰も教えてくれる人がいない場合、もしくは適切な訓練を受けたい人には、民間が行なっているドライビングスクールでインストラクターをお願いすることもできます。インストラクターをつけるのは有料サービスですが、細かい運転技術や実地試験のポイントなどを教えてくれるそうなので効率的です。(金額はおよそAUS$700)
仮免許期間は必ず正規免許保持者の同乗がなければ運転することができず、違反が見つかった場合には即刻で仮免許は剥奪されます。

③仮ライセンス1の取得(赤のPプレート)
仮免許で120時間(夜間運転含む)同乗者付きの運転訓練を終えたならば、実技試験を受けます。そしてパスすると次のステッカー、赤色のPプレート(Provisional Licence)を車につけて運転することができます。その際には1人で運転をすることが許されますが、同乗者の人数には制限があります。

④仮ライセンス2の取得(緑のPプレート)
赤のPプレート取得後、12ヶ月間の運転をして次の試験ハザードテスト(危険認知試験)を受けます。それにパスすると最後のプレート、緑色のPプレートを車の前後につけて運転することができます。この際にも同乗者人数の制限やレンタカーの借り入れができないなどの細かいルールがあります。

⑤正規免許の取得
24ヶ月間(2年間)緑のPプレートで運転をしたら最終段階の試験を受けることができます。そして、パスすると初めて正規免許が交付されることになります。


簡単に書きましたが、こんな感じでオーストラリアでは車の免許を取得することができます。(ルールは州によって違いますので、このブログはあくまでもご参考までになさってください)
日本に比べると教習所に行く手間はなく安価ですが、正規の免許交付まで最短でも4年かかることになります。日本は合宿などで最短2週間で免許が取れる国ですからそう考えると、オーストラリアでの正規免許取得までの道のりはかなり長いですよね。

すでに日本の運転免許証をお持ちでこちらに滞在できるビザをお持ちの方(ワーホリビザは除く)は書き換えるだけで正規の免許証を発行してもらうことができます。詳しくは各州のサービスセンターのホームページから取得方法をお調べくださいね。


それではまた、お会いしましょう。

今日も素敵な一日をお過ごしください。









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