自己分析と企業分析、お疲れ様でした。
自己分析は、自分の能力の活かしどころ、そしてその環境がわかったと思います。
また、企業分析では最初は慣れていないから1社につき3~4時間はかかると思いますが、それは今から書く書類作成で生かされますし、面接や働き出してからの「めさせられない就職」の部分でも役立つので、やってみて損はありません。
他の求人者が求人票を5分も見ないのに、あなたは3~4時間もじっくりと考えてみているので、自分はすごいと思うはず。
ちゃちゃの攻略は、自我欲求。
自分はすごい、チヤホヤしてほしい。
つまり、あっと言う間にちゃちゃを超えて、面接時には面接官がチヤホヤしてくれます。
では、今回の目玉。
職務経歴書について
(履歴書は、辞めない就職、辞めさせられない就職 No6で)
まず、職務経歴書についてちょっと考えてもらいます。
就職するのに、いつから職務経歴書が必要になったのでしょうか?
現在57歳の私。
実は30数年前には就職活動とやらを、やったようなやらなかったような。
と言うのは、就職活動はおろか、履歴書も職務経歴書も書いていなかったのです。
正確に言うと、履歴書は採用の後で書きました。
家に帰ると、父親の担当している証券会社の営業マンがいて、新卒の学生を募集していたのです。
そこで、来年卒業する私は、「うちに来る?」と言う誘いに「はい」と答えて採用決定。
後になって、とりあえず必要だから履歴書をお願いしますとの連絡。
面接もなし。いきなり入社で東京に呼ばれます。
で、それから15年ほどたち、初めての再就職活動をするときは、履歴書も職務経歴書も必要とのことで、「職務経歴書って何?」の状態です。
とりあえず、それらしきものを書いて採用されましたが、何のために書いたのかよくわかりませんでした。
それから就職支援の仕事をやりながら、各会社の面接官と話をする機会をもらい、だんだん必要な理由とその役割が変化してきたことに気づきます。
結論から言うと、リーマンショックやコロナのような時期。
採用されるのがむつかしい業種や職種に応募するときは、インターネット上にあるような職務経歴書は、役に立ちません。
逆に今、人が足らない業種などには役立つ書類となっています。
それは、職務経歴書が必要になったのは、理由があったからです。
その理由を踏まえ、リーマンショック時に作った職務経歴書は、「面接に呼ばせるため」だけに特化した書類にしました。
面接官は、できるだけ採用をしたくありません。
その理由は以前に書いた、採用していい人なら当たり前。悪い人なら自分の評価が下がるから。
だれもこんな勝負をしたくありません。
でも仕事ですからしぶしぶやっているのです。
そんな面接官が面接に呼びたいと思うには、いい人と思わさないといけません。
でも、そのためには書類を読んでもらわないと思わすことができないのです。
え!
面接官は書類を読んでいるのは当たり前と違うの?と思われたかもしれません。
時期にもよりますが、1人募集に数十人も応募者がいるばあいは、読んでないときもあるのです。
人事は採用だけが仕事ではありませんから。
そこで、まず読ませること。
ところが読んでも、普通の職務経歴書は、面接に呼びたいと思うどころか「うざい」と思うような内容になっています。
はっきり言って、自己PRが自慢になっているからです。
朝から何十通も人の自慢話を読まされて、嫌になっているのです。
そんな中に1通だけ、あなたの事実に基づいた証拠のある書類を見たら、その内容を信じて確認したくなります。
でも、確認するにはどうしたらいいのでしょう?
それは、面接に呼んで聞くしかありません。
つまり、私がお伝えしたいのは、職務経歴書が生まれた理由とそれが通用しなくなった背景。
そして、面接に呼ばれる職務経歴書の書き方です。