職務経歴書は、面接に呼ばせるためだけに作る。

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ビジネス・マーケティング
むか~し、昔。
今から30数年前。
私が初めて社会に出るときに、職務経歴書はありませんでした。

履歴書も書いた覚えがないから、なんとなく頼んだら入社していました。
と言うのも、親父が株をやっていたので、証券マンが家にきます。

その際、親父が「こいつ来年卒業やねん。あんたのとこ入れてもらえんか?」と言い、私が「頼みますわ。」と言うと、数日後に決定していました。

でも、今は大変です。
履歴書は当たり前、職務経歴書もつけないといけない企業がほとんどのようです。

で、なんで職務経歴書が必要なんでしょう。
また必要と言いう限りは何か理由があるのでしょう。

それを知らないで、書いたり送ったりしても効果は薄いですよ。
大体、職務経歴書に前職を書いたり、特技や資格を書いたりしていますが、それは履歴書に書くものです。
それをわざわざ2回も書くのは、しんどいですし、面接官も2度も読むのは嫌がるはずです。

特に、書類審査で落ちてくるのは、職務経歴書が悪いから。

リーマンショック時によく言われていた言葉があります。

面接で落とされるのであれば仕方がないけど、
書類で落とすって、どういうつもりや。
こんな書類で俺の何がわかるんや。と

で、私は、静かに言います。
その書類には、わかるように書いてないからしかたない。
どうせ、職務経歴書の書き方をダウンロードしてきて、
それを少し自分用に変えただけでしょ。

そもそも、職務経歴書をダウンロードするところから間違っています。
その職務経歴書は、役目を終えている書類です。
今の時代に合った職務経歴書にしないといけません。

職務経歴書は、景気の良い時にできた書類。
ほとんどの求人は、大手に取られてしまう。
中小企業はなかなか採用できなくて困っていた時代の産物です。

そうそうに内定を出しても、すぐに辞退の連絡が入ります。
内定式と言って、海外に連れ出し大手と連絡を取れないようにしても
やはり辞退されてしまいます。

そこで、職務経歴書の出番です。
そこには、自分の得意なこと、目立つような行いや賞を書いてもらいます。
そして面接では、その部分を取り上げて、すごいなこんな経験のある人はわが社でぜひ活躍してもらいたい。とおだてあげます。

そう、職務経歴書は「ほめ殺し」をするために送ってもらう書類です。
でも、リーマンショックの時は、そんなことをしなくてもどんどん応募があり、採用したら辞退はほとんどありません。

だからほめる必要もありません。
そんな時に、何十通もの自慢話の書類がきます。
面接官は、さぞうんざりしていたことでしょう。


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