死者の日

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コラム
今日は『ハロウィン』。

主に、北アメリカなどで盛んなこの行事は、近年、日本でも大いに盛り上がっていますね。

緊急事態宣言が開けた今、みなさんの楽しみの一つではないでしょうか?


実は、この『ハロウィン』と似たような行事が、マヤ文明発祥の地メキシコでも行われていているのをご存知ですか?


それは、『死者の日』という、死者を迎入れるお祭りなのです。


ディズニー映画の『リメンバー ミー』で知ったと言う方も多いかもしれませんね。


メキシコ地方の地域では、このお祭りはとても重要なお祭りとされているようです。


『ハロウィン』は、毎年10月31日に行われますが、『死者の日』はその翌日の11月1日から2日に行われます。

『ハロウィン』の翌日ということで、隣国のアメリカの影響で始まったのか?と思われる方も多いかもしれませんが、メキシコ地方におけるこの祭典は、遡るとおよそ3000年ほど前になると云われています。


以前は8月ごろに行われていたものですが、カソリックの影響で『諸聖人の日』(亡くなった聖人を祝う日)にあわせてこの時期になったとされています。


元々、マヤ文明では、先祖のガイコツを飾る風習があり、死者の象徴であるガイコツ=生まれ変わりの象徴とされており、貴重に扱われていたと考えられています。

マヤの世界観では、『死』は『消滅』ではなく『再生』を意味しており、それ自体を尊ぶものとされていました。

『死の神(白い世界の橋渡し)』は再生を司る神とされています。

古いものが死ぬことで、新しい生命が誕生するという概念があり、死と新たな誕生その両方を祝福していたのです。

日本においての死生観とはかなり感覚が違いますよね?


日本でも、『お盆』という先祖を迎入れる行事がありますが、どちらかというと静かないイメージではないでしょうか?

『死者の日』は明るく楽しいがモットー。

それは、「楽しく死者を弔い思い出し、死者が存分に楽しみ死の国へ帰って行けるようにするため」だからなのです。

とても素敵な文化ですよね。



マヤの時代から身近なガイコツを綺麗に可愛らしくデコレーションして、飾ったるなんて私たち日本人には驚きですよね。

更に祭壇には沢山の供物を飾り、パレードも行われます。


『死』に対して、どうしてもネガティブになりがちですが、彼らのようにポジティブに受け入れ、その時を向かえるまで、精一杯命を燃やして、楽しく自分らしく生きていきたいものです。


さて、今日の『ハロウィン』。

みなさんは、どのように楽しまれるのでしょうか?

素敵な1日になりますように願っています。



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