プログラム学習の上手な時間の使い方!

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プログラム学習の上手な時間の使い方!

プログラミングに限った事ではありませんが、何かを学習するには時間がかかります。この時間の使い方で、その成果が大きく変わってくるのをご存知ですか? この記事では、時間の使い方と時間に対する考え方をちょっと変えるだけで学習の効果が大きく変わる例を紹介してみました。

学習時間の罠
プログラミングの学習をするのに、あなたの場合は、学習時間をどのように設定したり、考えているか、少し時間をとって振り返ってみてください。こうした質問をすると、毎日 2 時間学習しているというように、時間を決めて学習する場合が結構多いように思います。

ここにちょっとした「罠」があります!

仮に、ある人が毎日 2 時間学習すると1ヶ月で約 60 時間の学習ができます。 この 60 時間という時間を「あなたが」聞いてどう感じますか?

多くの人は、「自分が何時間学習したか」を考える場合が多いと思いませんか? そうすると、一つの基準が生まれます。「何時間学習するか」という基準です。

では、次に、学習の成果を考えてみてください。例えば、「先月の学習の成果は?」と聞かれたら、あなたはどのように答えるでしょうか?考えてみてください。

ここで、「XXX 時間」というのが思い浮かぶ場合は、ちょっと注意が必要です。 逆に、先月は、「Javascript でファイルを読み込むやり方を勉強した」などのような、項目をあげられる人は大丈夫です!

理由は簡単で、項目をあげられる人は、「何を学習しているかという自覚」があるという事です。一方で、時間を答える場合は、「何を学習したか」より「時間」が中心になっている場合が多いからです。

学習時間は、簡単に「学習」の成果を「数値化」出来るので、「成果を強調するには都合が良い」指標です。ところが、学習の中身には触れていないので、目的や本当の成果が分かりにくいという欠点があります。

時間は、「間接的な指標」で、学習項目は「直接的な指標」という事になります。

学習する内容を意識することが大切です!
実は、学習の効果は学習する内容を意識する事が、とても重要です。 「今日は XXX を勉強する」とした方が「今日は XXX 時間勉強する」として勉強した場合より、勉強した事が頭により確実に残るからです。そして、成果もより具体的に提示出来るので、進捗を実感し易いという大きなメリットがあります。

先月は、60 時間勉強したというより、先月は、Firebase のログインとデータベースの基本的な使い方を勉強して、ミニ簡易サイトを作成したという方がより具体的で学習の進捗が実感できると思いませんか?

例えば、同じような学習をする人たちで進捗を共有して、お互いを刺激することを考えるとさらに効果が変わってきます。

時間で、学習の成果を示すと、学習時間の競走で学習の中身が軽視されがちです。しかし、学習する内容で示すと、誰かが学習したトピックを聞いて、「自分も」と考える場合が多いはずです。

学習する内容に焦点を当てることで、学習への取り組み方が変わってきます。

「時間」で学習はダメなのか?
では、時間で学習を進めるのはダメなのでしょうか? 実は、時間がダメというわけではありません。時間で、学習の経過を管理するのはあまり得策ではないという事です。指標や基準はあくまで「中身」の方が良いという話です。

例えば、2 時間で Firebase のログイン機能を学習するならば、何の問題もありません。ポイントは、2 時間学習した事が重要なのではなく、Firebase のログイン機能を学習することが大事であって、それを 2 時間でやるという「条件」に時間を使っているからです。

要は、主役は中身で時間は脇役ならば良いという事です。

では、どれくらい学習すればプログラミングができるようになるか?良く聞かれる質問の一つです。既にお分かりかと思いますが、時間が問題ではないので、この質問には答えが内容に見えますよね?

実は、どれくらいでできるかと考えている場合は、中々実現できない場合がとても多いのです。逆に、2ヶ月でブログの投稿アプリが作れるようになると目標を立てて勉強すると、多くの場合実現する可能性が高くなります。余程、複雑で難しいアプリでない限り大抵のアプリは、初心者でも、1〜2ヶ月勉強すれば作れるものです。流石に、ゼロから1週間というと無理な場合もありますが、1ヶ月以上の時間があって、目標がしっかり絞られていれば、1 日数時間の時間が学習に当てられるならば、十分実現できると考えて間違いありません。

大事なのは、やることをより具体的にイメージできるかが鍵です。

何をやって良いのか検討がつかない場合は、この方法でも時間がかかります。最初に何をやるかを見つけ出さなければいけないからです。

スクールに行ったり、誰からら習うのはこの「何をやる」かを見つけるのをスピードアップするのが大きな目的です。したがって、プログラムでどんな物が作りたいのかイメージできていれば、自分にあった、スクール、指導者を見つけ易いという事になります。

時間の呪縛から抜け出そう!
時間を相手に勉強している場合の、もう一つの弊害は「時間の呪縛」です。

良くあるのが、「毎日」やるとか、「何時間勉強する」という時間の制約を学習の計画時に作ってしまう事がよくあります。この方法で学習を進めると、計画が無理なく実行できているときには良いのですが、設定した時間をこなせなくなると「罪悪感」が生まれてしまう事です。

やることを決めて実行すると、この時間の呪縛がなくなります。 勿論、やることを決めてもできない場合はたくさんあります。 しかし、あまり無理な計画は普通は立てないはずです。1 日で Firebase のデータベースの使い方を学習すると決めて、できない場合もあると思います。できない場合は「計画が悪い」それだけです。これは、時間が圧倒的に足りない場合もあれば、やり方(方向性)が間違っている場合もあります。できない場合は、「どうしたらできるか」を考えれば良いだけです。

人に聞いたり、インターネットで調べたり、スクールに行ったり方法はいろいろあります。

時間を基準にしている場合は、この「どうしたらできるか」を考えるチャンスを無くしてしまう場合が多くなります。時間をかければ目標はクリアされるわけですから、学習の進捗とは関係なく、「毎日学習した」という言い訳ができるからです。

まとめ
プログラムに限らず、何かを学習する場合に大切なことは「何をやるか」「どうしちゃるか」です。時間は学習を簡単に数値化できるのでよく利用されますが、時間に頼りすぎると「何をやっているのか」「どうしてやっているのか」が見えにくくなります。 結果的に、学習の成果が学習時間の割りに上がらないという事が起こりやすくなる危険を秘めています。

ちょっと大変ですが、「何を」「何故」やるのかを意識するだけで、学習の効率と成果は大きく向上します。最近はインターネットで多くの情報が得られるので、こうした情報を上手く利用すると、学習方針も見つけやすくなっています。しかし、必要に応じて多少お金がかかってもアドバイスや助けを求めるのも大切です。
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